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【この記事のエキスパート】
ピアノ講師・元大手楽器メーカー勤務:山野辺 祥子

ピアノ講師・元大手楽器メーカー勤務:山野辺 祥子

武蔵野音楽大学出身。卒業後某大手楽器メーカーの法人部に入社。

音楽教室の運営や講師指導のサポート、店舗接客、楽器セッティングなどを担当するイベントクルーとして全国を飛び回る。また、出版部に在勤中は楽譜校正、楽譜情報誌編集の経験も。

現在はピアノ講師のかたわらフリーランスライター、校正者として活動中。プライベートでは3児の母。


ハワイで誕生したウクレレは、4弦だけで音楽を奏でることができる楽器で、かんたんな曲であればギターと違って容易に弾くことができます。ここでは、元楽器メーカー勤務の山野辺祥子さんと編集部で厳選した初心者用のウクレレと選び方のポイントをご紹介します。後半に通販サイトの最新人気ランキングもありますので、売れ筋や口コミも確認してみましょう。

サイズと音色・ボディ素材・弦の素材・ペグの違いなど
初心者用ウクレレの選び方

まずは初心者用のウクレレの選び方をチェックしていきましょう。自分の使い方にぴったりの初心者用のウクレレを選ぶために参考にしてみてくださいね。

ソプラノ・コンサート・テナー・バリトン
ウクレレのサイズで選ぶ

ウクレレの代表的なサイズは次の4つがあります。

「ソプラノ」
「コンサート」
「テナー」
「バリトン」

大きさによって音のピッチや大きさが違います。また、弾くときにしっかりとホールドするため、自分の体格に合ったサイズを選びましょう。

明るい音の「ソプラノ」

出典:Amazon

荒井貿易 Aria『MKU-1 -Soprano-』

ソプラノサイズは、ウクレレの中でもっともコンパクトなサイズで、かつポピュラーなものです。音は明るくポップな感じです。音程を決めるフレットの間隔も狭く、女性や子どもでもフィットするでしょう。

ウクレレを演奏するときに使うネックストラップもなくて大丈夫です。弦の張りも緩めになっており、弦を押さえたときに指に負担が少ないのもメリットです。

やや低音の「コンサート」

出典:Amazon

KAMAKA UKULELE『CONCERT 4-STRING (HF-2)』

コンサートサイズは、ソプラノサイズより一回り大きいサイズのウクレレです。ボディが大きいので、音色もソプラノよりも大きく響きます。ライブなどで演奏する機会があれば、このサイズ以上のウクレレがいいでしょう。

またボディの大きさだけでなくネックも長くなり、フレットの間隔も広いので、男性が弾きやすいという特徴もあります。音域も広いため、低い音も出しやすく、ピッチの精度を上げやすいのもメリットです。

表現豊かな「テナー」

出典:Amazon

キョーリツコーポレーション S.YAIRI 『YU-T-03MTS テナー』

テナーサイズはコンサートサイズのウクレレよりさらに一回り大きく、体格のよい男性にぴったりのウクレレです。小柄な女性や子どもには不向きといえるでしょう。

テナーサイズを体格の小さな方が演奏しようとすると、腕と胸でホールドするだけでなく、ネックストラップをつけて支えることが必要です。音は安定感があり、豊かな深みのある音を響かせることができます。

暖かい音色の「バリトン」

出典:Amazon

KALA『MAKALA BARITONE(MK-B)』

バリトンサイズはテナーサイズより一回り大きく、ウクレレのなかではもっとも大きなサイズとなります。ウクレレとしてはそこまで一般的なサイズではないため、市場に出回っている種類も限られてきます。

音はギターと似ていますが、ウクレレらしい緩さが感じられ、かつ太いきれいな音を響かせることができます。たとえば、ウクレレ奏者同士がセッションをするときに低音部を担当する、といった使い方がされます。

ハワイアンコア・マホガニー・スプルース・メイプル・マンゴー
ボディの素材で選ぶ

ウクレレのボディの素材は、そのウクレレの音色を決める重要な要素です。音のやわらかさやかたさ、甘さなど、材料によって鳴らせる音が異なります。ウクレレのボディの素材はおもに5つ。「ハワイアンコア」「マホガニー」「スプルース」「メイプル」「マンゴー」です。

ハワイアンコア

出典:Amazon

KIWAYA Famous『FS-5G ソプラノサイズ』

ハワイで生まれたウクレレだからこその素材が、このハワイアンコアです。ウクレレのスタンダードな素材ですが、近年はハワイアンコアの伐採が制限されており、それにともないハワイアンコアを使ったウクレレも手に入れにくい状況となっています。

音色はウクレレらしい歯切れのよい音で、リズミカルな曲にぴったりです。

マホガニー

出典:Amazon

KIWAYA 『KSU-1L ソプラノロングネックサイズ』

家具などによく使われる世界三大銘木のひとつであるマホガニーも、ウクレレの材としてよく使われます。ハワイアンコアよりもやさしい音色が特徴で、まったりとした甘い音が好きなファンも多いです。

低音から高音までバランスよく音を鳴らすことができるのもメリット。ハワイアンはもちろん、ジャズやポップスなどさまざまな楽曲に使うことができます。

スプルース

出典:Amazon

ORTEGA『BONFIRE SERIES UKULELE, SOPRANO SIZED - RU5-SO』

スプルースはマツの仲間で柔らかく加工しやすいことにくわえ強度もあるため、ウクレレにもよく使われる素材です。ややかたいはっきりとした粒立ちのよい音を鳴らすことができるので、ソロで演奏するのにもいいでしょう。

スプルースはボディのトップに使われる場合が多く、側面や裏面は別の木材が使われることも多いです。違う素材を組み合わせたウクレレは、また音の響きが変わってくるのでその変化を楽しむこともできます。

メイプル

出典:Amazon

ORTEGA『CUSTOM BUILT SERIES UKULELE, CONCERT SIZED - RUSL-HSB』

ウクレレというと南国の楽器のイメージですが、実はカナダなどでよく採れるメイプルもウクレレの材として使用されます。メイプルは楓の仲間なので、木材としては非常にかたいです。音も硬質で歯切れがよいのが特徴です。

メイプル製のウクレレは数が少ないですが、現在ハワイアンコアが手に入りにくい状況なので、今後は増えてくる可能性があります。

マンゴー

出典:Amazon

ORTEGA『HORIZON SERIES UKULELE, CONCERT SIZED - RUMG』

ハワイアンコアが不足しているため、近年増えてきているウクレレの素材がマンゴーです。マンゴーの材はやわらかいのが特徴で、マホガニーよりもさらにやわらかい音色を奏でられるので、バラードなどしっとりとした演奏に向いています。

また多くのマンゴー製のウクレレは表面の木目もあまりなく、クセのない外見。逆に木目が出ているものは珍しいものとして扱われます。

ナイロン・フロロカーボン・ナイルガット
弦の素材で選ぶ

ウクレレの音を決める要素として、ボディのほかに「弦」も重要な要素です。ウクレレの弦はおもに3種類、「ナイロン」「フロロカーボン」「ナイルガット」があります。それぞれ音質が異なります。

ナイロン

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キョーリツコーポレーション HONEY BEE『ソプラノウクレレ(HU-01)』

ウクレレの弦としてもっとも使われているのは「ナイロン」です。音がよい、というよりは指で押さえやすく演奏しやすいといえ、手に入りやすくコストもリーズナブルなので、初心者にぴったりな弦です。

ナイロンの弦にはクリアとブラックがあり、ともに優しい音が特徴ですが、音質に微妙な差があります。クリアならストレートに響かせることができ、一方ブラックであればメリハリのある音を鳴らすことができます。演奏するシーンや好みに応じて使い分けましょう。

フロロカーボン

出典:Amazon

ENYA MUSIC『25D Blue Solid Mahogany』

フロロカーボンは釣り糸としてもよく使われている素材で、耐摩耗性が高いという特徴があります。弦が切れることがいやな方にはぴったりの素材です。

耐久性にすぐれているので、かき鳴らしてもひとつひとつの音をしっかりと鳴らすことができます。音は甘い高音が得意です。ナイロン同様クリアとブラックの2種類あり、クリアなら抜けのよい音、ブラックなら艶やかな音を奏でられます。

ナイルガット

出典:Amazon

KALA『SATIN MAHOGANY CONCERT(KA-C)』

ナイルガットの弦はギターのガット弦の音によく似た音がなる素材で、きらびやかな明るい音が特徴です。また、強度も持ち合わせており、温度変化に強い素材です。

緩めに弦が張られているウクレレですが、ナイルガットは張りが強いのも特徴です。テンポの速い楽曲を弾きこなすのにぴったりのウクレレ弦です。

「ギアペグ」と「ストレートペグ」の違い
ペグの違いで選ぶ

ウクレレの弦を巻き取るペグは使いやすさを左右するポイントです。ウクレレはチューニングが狂いやすい楽器なので、ピッチを頻繁に調整する必要があります。

その際に巻きやすいかどうかは重要です。ペグにも「ギアペグ」と「ストレートペグ」の2種類があります。

ギアペグ

出典:Amazon

日本娯楽『MaAmAa Ukulele Rainbow Sky(MR1N)』

ギアペグは、その名のとおり、ギアで弦を巻き取り調整するペグです。つまみを回しても弦がわずかしか伸び縮みしないので、ピッチの微妙なズレを調整することができます。

かんたんにチューニングできるので、初心者から上級者まで幅広く使えるペグで、現在のウクレレのペグの主流となっています。なお、構えたときにヘッドが重くなるのが難点です。

ストレートペグ

出典:Amazon

KIWAYA LUNA『LC-2mv コンサートサイズ 』

ストレートペグは1本の棒のようなペグで、糸巻きとつまみが同じ比率で回転するため、つまみを回した分だけ弦も伸び縮みします。

ギアペグのようにギアを噛ませて微妙な調節ができるようになっていないため、チューニングはしにくい傾向にあります。ペグの機構がかんたんなため、リーズナブルなウクレレに装着されています。重さはギアペグよりも軽いのが特徴です。

ウクレレには個体差がある
試奏して選ぼう

ウクレレは個体差があり、ひとつひとつ音質が違います。もし近くに楽器屋さんがあれば、一度素材ごとの鳴りや音色の違い、ペグの扱いやすさなどを試奏して体感してみるのもいいでしょう。

ある程度自分の好みのパターンがわかったら、それを元にネットで探すと、たくさんのウクレレのなかから自分の好みに合ったウクレレを見つけられます。

選び方のポイントはここまで! では実際にエキスパートが選んだ商品は……(続きはこちら)