
◆本記事はプロモーションが含まれています。
【この記事のエキスパート】
ワイルドライフクリエーター、山岳写真家:荒井 裕介
ブッシュクラフト、狩猟、ULスタイル、沢登りなど様々なアウトドアに取り組む。海外生活の経験もあり銃器やトイガンにも造詣が深い。
アウトドア料理やビンテージアウトドアアイテムのレストア、道具作りにも造詣が深く自作アイテムのみでの山行も行う。
フェールラーベンのアンバサダーとしても活動している。
滝の水を浴びながら、沢(川)沿いを進み、時には岩に挑む沢登り。爽快な冒険気分を味わえる一方、熟練者でも危険を伴うため、単独行はNG。また、足を支える「沢登り用の靴(沢靴)」選びは重要です。この記事では、選び方とおすすめ商品を紹介します。人気のキャラバンやモンベルもピックアップ。
滑らない、さまざまなルートに対応、ケガを防ぐ
沢靴が必要な理由とは?
まず、沢登りとは沢を伝って歩いて山頂を目指す登山。通常の登山であれば、整備された登山道を歩きますが、沢登りでは岩がゴロゴロしたところ、沢の中、滝、大きな岩があるところを歩きます。岩には苔などが生えていたりすると滑りやすく、ケガをする危険性があるため、グリップがしっかりした専用の沢登り用靴が必要になるというわけです。
シューズやソールの種類、着脱方法、メーカーをみる
沢登り用靴の選び方
沢登りでは水のなかから岩場までさまざまなルートを進むため、一般的な登山靴ではなく専用の沢登り靴を用意する必要があります。
ここから、沢登り靴を選ぶときのポイントをご紹介します。自分に合った一足を選ぶための参考にしてくださいね!
沢靴と沢足袋の違い、サンダルタイプも
シューズの種類で選ぶ
昔の人は地下足袋にわらじを履くスタイルで沢を登っていましたが、わらじを作る職人さんが減った現在では、「沢靴」か「沢足袋」が主流になっています。それぞれの特徴をふまえて自分に合ったタイプを選びましょう。
沢靴:クッション性があり、足が痛くなりにくい
沢登り用の靴としてオーソドックスなのは、登山靴のようなデザインの沢靴です。ソールの素材には滑りにくいフェルトやラバーを使用。アッパーはメッシュなどの素材で水が抜けやすいようになっています。靴が水を吸って重くなることを防ぎ、積極的に沢のなかを歩くことができます。
沢靴はクッション性があり、足が痛くなりにくいのが特徴。サイズもこまかく分かれていて、自分にぴったり合ったサイズを選ぶことができます。足に負担がかかりにくいため、初心者でも使いやすいシューズといえるでしょう。
沢足袋:素足に近い感覚で安定した歩行が可能
地下足袋にフェルトやラバーのソールがついた沢足袋は、素足に近い足裏感覚で安定した歩行ができるのが特徴です。沢靴に比べて軽いものが多く、価格も手ごろなものが多くなっています。
足先がふたつに分かれているタイプは、親指で岩をつかむような感覚で登れるのがメリットですが、人によってはこすれて痛みを感じる場合も。また、サイズも1cmきざみでL・M・Sといった具合に分かれていることが多く、沢靴に比べて合わせづらいと感じることもあるでしょう。
サンダルタイプ:履きやすさと機能性を両立
通常のシューズに近いサンダルのタイプや、シューズそのものに装着するタイプもあります。いずれにしても通常のサンダルとは違って、ソールや形状が沢登り用に特化しているものになります。
フェルトソールとラバーソールの違い
ソールの種類から選ぶ
沢登り靴にはフェルトのソールがついたタイプと、ラバーのソールがついたものがあります。どちらを選べばいいか悩みますが、それぞれ得意とする足場が違います。
双方の特徴を知っておいて、どんな足場が多いかで選んだり、使い分けるといいでしょう。
フェルトソール:苔のヌメりに強く、高いグリップ力を発揮
フェルトソールは苔(こけ)のヌメりに強く、高いグリップ力を発揮します。沢や一枚岩の上を水が流れている「ナメ」などではフェルトソールが有利です。こうした場所は流れが緩やかで水苔が成長しているため、フェルトソールのシューズのほうが歩きやすく感じるでしょう。
ただし、フェルトソールは消耗が早いため、登山道やヤブのなかを歩くのには適していません。入渓までのアプローチなどには別途、適したシューズを持っていく必要があるでしょう。
ラバーソール:苔のヌメりには強くないが、岩場で高いグリップ力を発揮
ラバーソールは、苔のヌメりには強くありませんが、岩場ではすぐれたグリップ力を発揮します。また、枯葉の積もった土の上もしっかり歩けるため、滝や岩を直接攻めるのを避けて高巻きするときや登山道を歩くときにも歩きやすいでしょう。
岩や滝が多い場所で積極的に岩登りを楽しみたいという人には、ラバーソールがおすすめ。フェルトソールよりも耐久性があり、ソール交換が少なく済むのもポイントです。
ルートやコースのグレードから選ぶ
どんな沢登り靴がいいか考えるときには、ルートやコースのグレードも参考になります。初級コースを選ぶなら、フェルトソールの沢靴がおすすめです。
初級コースでは、岩登りの要素は少なく、沢のなかや河原を歩くことが多くなります。流れが緩やかで苔が多い場所を進んでいくことになるので、ヌメりに強いフェルトソールの沢靴を選ぶといいでしょう。
グレードアップして中・上級コースに行くなら、ラバーソールの沢靴がおすすめ。ロープなどを使って岩や滝を登ることもあり、まわり込んで高巻きする場合も岩場やヤブを進むことが増えてきます。こうしたルートを行くなら、岩場に適したラバーソールが有利でしょう。
シューレースタイプの便利なものも
着脱方法から選ぶ
沢登り靴を選ぶときには、着脱方法もチェックしましょう。沢登りでは、岩がゴロゴロした河原を歩き、ヌメりの多い沢のなかを進み、岩登りを行います。足場に合ったシューズに履き替えて進む人も多く、濡れていても着脱しやすいタイプのほうが便利です。
モンベルの「イージーフィットシステム」など、シューレース(=靴ひも)をかんたんに締められるように工夫された機能のものもあるので、チェックしてみるといいですね。
モンベル、キャラバンは定番のアウトドアブランド
メーカーから選ぶ
沢登りは危険を伴うアクティビティ。安全を左右する靴選びは慎重に行ないたいですよね。迷ったら信頼できるメーカーのモデルを選ぶのもおすすめです。
沢登り靴のメーカーといえば、「モンベル」と「キャラバン」の2大ブランドが定番です。どちらも長年にわたって沢登り用靴の製造を手がけてきた実績のあるメーカーですよ。
モンベル:軽量タイプなど、さまざまなタイプを販売
モンベルは、アウトドア用品や登山グッズを総合的に扱うメーカーで、軽量ブーツタイプの沢靴など、複数の沢登り靴を販売しています。
ショッピングモールやアウトレットモールなどにもショップがあるので、フィッティングしてから購入したいという人にもおすすめです。
キャラバン:初心者にもやさしい機能的なアイテムが豊富
登山靴メーカーのキャラバンは、早くから沢登りシューズを展開してきた実績あるメーカーです。
沢登りを爽快に楽しむための機能性を追求した渓流シリーズや、ソフトな履き心地にホールド感を高めた形状など、初心者にもやさしい機能的なアイテムがラインアップされています。
選び方のポイントはここまで! では実際にエキスパートが選んだ商品は……(続きはこちら)