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【この記事のエキスパート】
住まいづくりナビゲーター/一級建築士・インテリアコーディネーター:神村 さゆり
住宅メーカー、ゼネコン設計部、設計事務所等で約300棟の新築設計実績と現場代理人女性としては希少な現場監督経験を生かしリフォーム物件も約70棟手がける。
住宅や暮らし方、環境整備をテーマに、これまで一般企業研修・公的機関・学校等にて講師としてこれまで述べ5000人以上を指導。
整理収納アドバイザー、ルームスタイリスト資格認定講師として800名余の資格者を認定。また資格試験対策として二級建築士やインテリアコーディネーターの受験指導も行っている。手描き図面やイラストでのプレゼンにも定評があり、多くの文具を試してきた。
多趣味が高じて醗酵教室や手抜き家事教室を開催し好評を得ている。
子ども3人。A型・獅子座
起き上がるのにサポートが必要な要介護者や車いすでの移動時に欠かせない介護用クッション。寝返りがしずらい高齢者の床ずれや褥瘡の防止、体位変換のサポートになるアイテムです。この記事では専門家からのアドバイスをもとに、介護クッションの選び方やおすすめ商品をご紹介しています。
車椅子クッションや背当てクッションとして使える!
介護用クッションの選び方
住まいづくりナビゲーターの神村さゆりさんに取材をして、介護用クッションの選び方のポイントを教えていただきました。ポイントは以下の4つです。
【1】形状
【2】材質
【3】ザラザラした表面のクッションは使わない
【4】抗菌、防臭効果があるか
上記のポイントを押さえることで、あなたに合った商品を見つけることができます。ぜひ介護用クッション選びの参考にしてください。
【1】介護度に応じた形状を選ぶ
介護クッションの形状にはいくつかの種類があるので、それぞれの特徴を覚えておきましょう。
スタンダードな「長方形・筒形」
「長方形・筒形」は抱き枕のような、スタンダードな形状の介護クッションです。形状は一般的ですが、商品のサイズはさまざまなので、用途に応じた大きさを選びましょう。
仰向けから横に体位変換する場合は、身長と同じぐらいの長さや筒形のクッションを背中側に添えると役立ちます。体や足の下に敷いて床ずれ防止に使う場合は、小さなサイズを選ぶといいでしょう。小さなクッションを複数組み合わせて使う方法もあります。
体位の変換がしやすい「三角形」
自分では体を動かすことが難しい、要介護者の方の体位変換に役立つクッションです。三角形といってもさまざまなサイズや長さの商品があるので、用途と合うかどうかを確認しながら選びましょう。
たとえば、直角三角形のクッションを体の下に入れると安定した体位変換のサポートに使えます。ただし、全長が短いと負担が体の一部に集中するので、一辺の長さにも注目してみてください。
通気性の高い「穴あき形」
クッションのまんなかに穴が開いているタイプです。おもに、夏場の床ずれ防止用クッションとして使います。
クッションの中央に穴が開いているので、ほかの形状のクッションよりも通気性が高く、蒸れなどの防止にも役立ちます。穴あきクッションにはさまざまな形状がありますが、用途を問わず、好みのデザインを選べば問題ありません。
車いすでの移動をサポートする「車いす用」
長時間座ることも多い車いす用のクッションは、できるだけ座り心地がよいクッションを選びましょう。
ウレタンやゲルなどを素材に使っている車いす用のクッションなら、圧力が分散されるため快適な移動のサポートをしてくれます。クッションの裏面にすべり止めがついているタイプを選べば、移動中のズレも防いでくれます。
【2】使い心地のいい材質で選ぶ
クッションの中身やカバーに使われている材質によっても、使い心地やお手入れのしやすさが変わります。
速乾性が高くお手入れかんたんな「ポリエステル」
クッションのなかにポリエステルが入っているタイプです。基本的に洗濯できるため、お手入れがしやすいというメリットがあります。
速乾性も高く、洗濯後や飲みものなどをこぼしたときの乾燥にもそれほど時間がかかりません。ほかの素材よりもリーズナブルな商品も多いので、価格とお手入れのしやすさで選びたい方にも適しているでしょう。
しっかり体を支える「低反発クッション」
低反発クッションは、体位交換用にひとつは用意しておきたいタイプです。低反発クッションには適度なかたさがあるので、やさしく、しっかりと体を支えられます。
なお、低反発クッションは、洗濯ができる「特殊ウレタンフォーム」が素材に使われているタイプを選ぶとお手入れがかんたんです。一般的なウレタンフォームを使用する場合は洗濯ができないので、中身に汚れが届きにくいカバーを使うなどの工夫が必要です。
やわらかい「ビーズクッション」
床ずれ防止に使うなら、たくさんのビーズが入った「ビーズクッション」がおすすめです。ビーズクッションはやわらかく容易に変形するため、要介護者の体勢に合わせて形を変えながら体を支えてくれます。
ビーズクッションには洗濯できるタイプとできないタイプがあるので、お手入れのしやすさを重視したい方は洗濯対応の可否をチェックしておきましょう。
【3】ザラザラした表面のクッションは使わない
介護クッションの形状を問わず、表面がザラザラしたクッションには注意が必要です。寝たきりの要介護者は肌が弱っていることが多いため、表面がザラザラしていると少しのこすれでも肌がキズついてしまいます。
場合によってはキズついた場所から床ずれが起こるので、表面ができるだけやわらかいタイプのクッションを選んでください。
【4】抗菌、防臭効果があるかチェック
洗濯に対応しているかどうかと合わせて、抗菌、防水加工が施されているかどうかもチェックしておきましょう。
介護クッションは一般的なクッションよりも高価なので、買い替えはできるだけしないようにしたいところです。要介護者の方に汚しやすいなどのケースがある場合も、お手入れのしやすさを重視した商品選びをしてみてください。
選び方のポイントはここまで! では実際にエキスパートが選んだ商品は……(続きはこちら)