「北欧」「ブルックリン」「アジアンリゾート」などのさまざまなインテリアスタイルも、最近では形にとらわれず「自分らしくミックス」する人が増えているといいます。今回は昨今のインテリアのトレンドと、取り入れるコツをご紹介しましょう。

お手本はSNS! ミックステイストがトレンドに

子どものいる世帯はもちろん、DINKSやシングル、シニアカップルと、家族のかたちが多様化している昨今。インテリアも「コレ」というスタイルではなく、「わが家らしい」「自分のセンスで」という人が増えています。

※「DINKS」Double Income No Kids(2収入、子供なし)の頭文字を並べたもの 子どもを意識的に作らない、共働きの夫婦などを意味する

そこでインテリアのお手本になっているのはSNS。Instagramをはじめ、Pinterest、RoomClipなどの投稿を参考に、自分なりにアレンジをします。センスがよいユーザーのインテリアを参考にしつつ、空間をつくるというのが今流なのです。

では、どうしたら今どきらしく、自分らしいミックステイストのインテリアが完成するのでしょうか。コーディネート例をみながらコツを紹介していきましょう。

1.モノトーン&シンプルで落ち着いたスタイルに

  • 写真提供:リクシル

白を基調としたシンプルなインテリアは、住む人の年代や性別、部屋の広さなどを問わず愛される王道のスタイルです。上部の写真では、近年の人気カラーである「グレー」をソファやラグなどのアイテムで取り入れ、品の良いリラックス感を醸し出しています。

シャープな階段、ペンダントライトに目がいきますが、椅子やソファ、コーヒーテーブルなどの曲線でやわらかさをプラス。面積の大きいインテリアを購入するときに、「グレー」や「グレイッシュ」(灰色がかった色味)をセレクトすると、ぐっと今どきらしい雰囲気になります。

2.グリーンをアクセントにして空間を「緑化」

  • 写真提供:リクシル

インテリアショップでも、ファッションショップでも、今おしゃれな空間に欠かせない存在がグリーンです。最近では100円ショップや雑貨ショップなどでも、植物を模したフェイクグリーンが販売されています。どれも非常にクオリティが高く、「コレがフェイク? 」と見分けがつかないほど。こうしたプチプラアイテムを上手に取り入れながら、空間を「緑化」してみるとくつろぎ感が演出できるはず。

小さなお子さんやペットがいて緑を「置く」ことが難しい家庭では、「吊す」のがオススメ。カーテンレールや突っ張り棒に吊すだけでもほどよいオシャレ感が演出できます。

3.大柄な壁紙など、アクセントクロスは大胆に!

  • 写真提供:リクシル

DIYの「貼ってはがせるクロス」が普及したことで、賃貸でも持ち家でも、壁紙の一部の色を変えた「アクセントクロス」がおなじみになりつつあります。最近では、海外のドラマや映画で見たような「大胆な花柄」などのクロスにチャレンジする人も。

部屋のコーデの例では、床やドア、ソファなどはごくごくシンプルなものばかり。そこに「大柄プリント」を加えることで、ロマンチックになりすぎない「大人のモダンスタイル」が完成。シンプルモダンと花柄をミックスした上品な空間が素敵です。

4.ファッションと同様、イエローが流行中

  • 写真提供:リクシル

グレーやグレイッシュ、やわらかなベージュがこの数年、根強い人気となっていますが、今年のトレンドカラーとして注目されているのが、イエローです。一見、難しそうにも見えますが、グレーや白、黒、ウッド、グリーンとの相性もよく、アクセントカラーとして取り入れやすいのが魅力。写真の壁紙のように大胆にイエローを取り入れても楽しげな空間に。もちろん、クッションカバーなどで、ワンポイントに加えてもいいですね。

壁へつける棚、アクセントボードなどアレンジが多彩に

上記の1・3・4で紹介したインテリアコーデでは、壁面を収納として使う作り付けの「棚」や「アクセントボード」が多用されています。昨今では、突っ張り棒を活用して壁を作るディアウォールなどが普及したほか、あとづけできる棚、アクセントボードなどが登場。壁を「飾る」「しまう」活用の幅がぐっと広がっています。立体的なディスプレイを活用することで、好みのアイテムに囲まれて、より「自分らしい空間」ができあがることでしょう。