リンクアンドコミュニケーションはこのほど、「新型コロナウイルス感染拡大による身体状態や健康行動の変化に関する調査」を明らかにした。同調査は2019年と2020年の2月~3月、当社の健康経営支援アプリ「カラダかわる Navi」のユーザーを対象に実施したもの。

  • 新型コロナの影響でダイエットの成果が現れない|

    新型コロナの影響でダイエットの成果が現れない

1月の4週目を基準として、2月以降の体重の増減を調べたところ、2019年は、2~3月の8週間で0.6kg減少していたのに対し、2020年ではほとんど減少が見られなかった。2019年であれば、正月後に順調に減量できていたが、今年は新型コロナウイルスの感染拡大による生活変化の影響を受けているためか、ダイエットの成果が現れにくいと考えられるという。

体重の入力頻度と体重の変動を分析すると、アプリへの体重入力が週に2回未満の人は、3月後半から他の人に比べて顕著に体重が増加し、1カ月弱で約1Kgの体重増加があった。

  • 体重を記録していない人はコロナ太りしやすい

2月以前に平均5,000歩以上だった人を対象に歩数を比較したところ、2月1週目をピークに徐々に歩数が減少していることがわかった。3月3週目では歩数が増加し、4週目に入ると再度減少に転じている。2月上旬に比べて自粛要請期間となった2月下旬から3月にかけては、約1,000歩も減少した。

  • 自粛期間は1日の歩数が約1000歩ダウン

運動内容について調べると、自粛要請期間では、ランニングやスポーツ、スタジオプログラムなどの有酸素運動が大幅に減少した。一方、自宅内で実施可能な筋肉トレーニングや、ストレッチなどの軽い運動を行う人が増えている。カロリーを消費しやすい有酸素運動の実施率が減少しているため、体重や体脂肪が増えやすい状況にな っていることがわかった。

  • 有酸素運動が減少、家でできる運動は急増