フェラーリ・ジャパンはこのほど、最新V82+クーペ「Ferrari Roma」の招待客限定プライベートビューを、全国のフェラーリ・オフィシャル・ディーラーにて開始した。
同モデルは、2019年11月にイタリア・ローマで初披露されたもの。イタリア語で"La Nouva Dolce Vita(新しい甘い生活)"をコンセプトとする Ferrari Romaは、1950~60年代におけるローマの自由なライフスタイルを現代的に再解釈したもので、その発想から「Roma」と名付けられたという。
デザインにおいてインスピレーションの元となったのは、1960年代の伝説的なグランドツーリング・フェラーリが誇るスポーティーなエレガンスさであるとのこと。当時のフロント・エンジンモデルのシンプルかつ優美なフォルムや、2+クーペのファストバックなどを共有し、現代的なアレンジで体現した。
エンジンは、最高出力620cvのフロントミッドシップエンジンを搭載。8速ギアボックスを備える新パワートレインや、5ポジションのマネッティーノ、クラス最高のパワーウエイト・レシオなどにより、ミッドフロント V8の歴代2+クーペの中でも、最もパワフルでドライビング・プレジャーにあふれるモデルになっているとのこと。
ボディシェルとシャシーは、最新の軽量化技術と高度な生産技術を取り入れて変更した。コンポーネントの70%が完全な新設計。2.37kg/cvというクラス最高となるパワーウェイトレシオを達成し、その結果、ハンドリング・ダイナミクスとレスポンスが強化されたという。
クラス最高の空力パフォーマンスを実現するため、リアスクリーンと一体化した可動リアスポイラーも搭載した。車両のフォーマルな優美さを損なわないように格納していたリアスポイラーは、高速走行時には自動で起動し、パフォーマンスに必須のダウンフォースを発生する。
インテリアは、フェラーリの他のモデルに導入されている「デュアル・コックピット・コンセプト」の進化版。従来モデルのデュアル・コックピットの理念をダッシュボードからキャビン全体に拡大したことで、ドライバー側とパッセンジャー側に別々の空間を生み出している。