◆本記事はプロモーションが含まれています。

【この記事のエキスパート】
料理研究家&食専門ライター:松本葉子

料理研究家&食専門ライター:松本葉子

紙媒体およびwebで食関連記事を執筆するほか、食物学専攻の学生時代から継続している料理研究および多くの料理人や飲食店、生産現場を取材してきた経験を生かして食品メーカーや飲食店などにレシピ提供・メニューアドバイスを行っている。


山梨、長野、北海道に次いで、日本国内のワイン生産量第4位の山形。特徴は地元産の原材料を使ったワイン、さくらんぼ・ラフランス・山ぶどうなどを使ったフルーツワインも人気。高畠ワイナリーや朝日町ワイナリーなどのおすすめ商品をご紹介します。

産地の特性と生産品種から解説
山形ワインの特徴とは?

山形ワインの特徴について、産地の特性と生産品種の面から解説していきます。

産地の特性

農林水産省の「作物統計(2018年)」によると、山形のぶどうの生産量は、1位・山梨、2位・長野に続き第3位。いいぶどうの条件となる、日当たりのよさ、昼夜の寒暖差を兼ね備えた、ぶどうの栽培に適した土地となっています。

なお、山形のぶどう栽培の歴史はかなり古く、江戸時代初期にはぶどう栽培が始まっていたそうです。

生産品種は何がある?

山形で作られているぶどうには、赤ワイン用のカルベネ・ソーヴィニヨン、メルロー。マスカット・ベーリー・Aなど、白ワイン用のデラウェア、ナイアガラ、シャルドネなどが栽培されています。

山形県朝日町では毎年ワインまつりが開催!

山形県の中央部にある朝日町は、町の中心部に最上川が流れ、夏は蒸し暑く、冬は寒い日が多いため、寒暖差が激しくぶどう作りに適した土地。

そんな朝日町では、文町の特産品でもある「朝日町ワイン(赤ワインや白ワイン、ロゼ)」、ぶどうジュースでバーベキューを楽しむ「朝日町ワインまつり」が開催(2020年は中止)されています。2021年に開催されるかどうかわかりませんが、ワイン好きの方は覚えておきたいイベントではないでしょうか。

山形ワインの選び方

料理研究家の松本葉子さんに、山形ワインを選ぶときのポイントを教えてもらいました。
ポイントは下記。

【1】山形産の原料にこだわる!
【2】初心者の人は飲みやすいワインを選ぶ
【3】有名なワイナリーから選ぶ

上記のポイントをおさえることで、より欲しい商品をみつけることができます。一つひとつ解説していきます。

【1】山形産の原料にこだわる!

山形のワインは、地元で収穫されるさまざまな原材料で造られています。また、お土産として人気のフルーツワインも造っていて、さくらんぼ、ラフランス、山ぶどうなど種類も豊富にあります。

地産のブドウ品種からつくられたものを選ぶ

【エキスパートのコメント】

山形県では、長期熟成ワインに向く「カベルネ」や「メルロー」、生食用でもある「デラウェア」「ベリーA」、野性味あふれる「ヤマブドウ」など、さまざまなブドウでワインがつくられています。そのため、ブドウの品種に注目してワインを選ぶのも楽しいでしょう。

また、さまざまなブドウを混醸(こんじょう)したものや、古木のブドウや特定の畑のブドウだけを醸造したワインもあるので、山形県産ブドウの魅力を堪能(たんのう)することが可能です。

原料100%のフルーツワインもおすすめ

出典:Amazon

山形県の果物は美味しいものがたくさんあります。ぶどう、さくらんぼ、もも、りんご、スイカ、ラ・フランスなど、生産量が多い県としても有名です。ぶどうをベースにして、さくらんぼなどの他のフルーツを合わせたフルーツワインもとっても美味しいのでおすすめです。

【2】初心者の人は飲みやすいワインを選ぶ

山形ワインはフルーティーで飲みやすい味わいが多いのが特徴です。初心者の人にも飲みやすいワインの選び方をご紹介します。

7度から9度くらいの低アルコール度数を選ぶ

出典:Amazon

アルコール度数が低めの「月山ワイン」や『山形ナイアガラ』は初心者の人も飲みやすいワインです。

「月山ワイン」は、ヤマブドウの風味をしっかり生かした甘口ワインを醸造しています。デザートワインを探している方にもぴったりです。一方、『山形ナイアガラ』は、山形で栽培されたナイアガラ種を低温発酵・低温熟成させた甘口の白ワインです。まるでぶどうジュースのような味わいをお楽しみいただけます。

【3】有名なワイナリーから選ぶ

【エキスパートのコメント】

山形県には現在14のワイナリーがあり、明治期からの歴史を持つところ、旧トンネルを貯蔵庫として利用しているところなど、それぞれに特徴があります。

また、エチケット(ラベル)のデザインも多彩なので、まずはワイナリーの情報をチェックし、気になる生産者のワインを選ぶことで、山形ワインの魅力に触れてみましょう。

さまざまなコンテストで受賞歴多数の朝日町ワイン

高品質のぶどうを使って醸造し、うまみを最高に引き出すことにこだわっているワイナリーです。フランス産樽を使用した高級赤ワインはとても深みのある味わいに。きれいな果汁で低温発酵する、白ワイン・ロゼワイン・ブラッシュはフレッシュでフルーティな味わいを楽しめます。

大規模で工場見学や無料試飲ができる高畠ワイナリー

甘口ワインが好きな人におすすめしたいワイナリーです。「まほろばの貴婦人」は、はちみつを思わせる優しい甘みと、柑橘系のしっかりとした爽やかな酸味。濃厚で高貴な甘さと香りをたのしめると、創業以来不動の人気を誇るワインです。

なお、無料の試飲や工場見学が可能なので、観光客も多数訪れます。

山ぶどうっかった伝統の月山ワイン

庄内地方の朝日村は、山々に抱かれた静かな里。ここでは古くから野山に自生する山ぶどうで酒をつくっていました。これぞ、日本の地ワインといえるでしょう。その伝統を受け継ぐ「月山ワイン」では、山ぶどうの風味をしっかり生かした甘口ワインを醸造しています。

また、このワイナリーは貯蔵庫もユニークで、旧国道のトンネルをそのまま利用。酷暑の夏でも内部は約17℃と涼しい環境を保てるため、ワインを安全に貯蔵することができます。

タ自然農園のケダワイナリー

上山市にあるタケダワイナリーの創業は1920年。現在では、『キュベ・ヨシコ』をはじめとする上級ワインが国内で高く評価されており、リリース後、短期間で売り切れになるものも多々あります。

自社畑で大切に育まれてきた、樹齢約70年という「マスカット・ベリーA」だけを使ってつくる『ドメイヌ・タケダ ベリーA古木』は、華やかな香りと力強い旨みを併せ持ち、飲み応え抜群。

料理研究家がアドバイス
たくさん飲みたいなら「一升瓶ワイン」も選択肢に

【エキスパートのコメント】

ワインボトル=720mlと思いがちですが、山形県では一升瓶入りのワインもつくられています。一升瓶入りワインはいくつかの品種を混ぜて醸造(じょうぞう)したものや、軽めで飲みやすい味わいに仕上げたものなどが多く、いずれも普段飲みにも使えるお値打ち価格。

「日本のワインは価格が高い」と敬遠している方は、一升瓶ワインを試してみてください。

選び方のポイントはここまで! では実際にエキスパートが選んだ商品は……(続きはこちら)