Visaはこのほど、フィンテック企業によるVisaのプラスチックカードとデジタル発行を簡素化するため、新たに複数のパートナーと提携したことを明らかにした。
新たな提携先は、「Episode Six」「Euronet Worldwide」「Global Processing Services(GPS)」「M2P Solutions(YAP)」の4社。Visaの決済ネットワークを利用した新たな決済体験のより迅速かつ簡潔な構築と提供を可能にする「Visa Fintech Fast Track」に4社が加わることで、Visaは新たな決済ソリューションを構築・検証・提供するフィンテック企業に対して市場投入までの時間を短縮できるよう支援する。
フィンテック企業は決済プロセッサとつながり、アジア太平洋地域の12市場(オーストラリア、香港、インド、インドネシア、日本、マレーシア、ニュージーランド、フィリピン、シンガポール、韓国、タイ、ベトナム)で新たなソリューションを迅速に展開することが可能となる。
フィンテック企業はこれらのパートナーの一社と協業することで、アジア太平洋地域の複数市場で新たな決済ソリューションを発行でき、パートナー各社はVisa認定のさまざまなデジタル機能を提供する。このような取り組みにより、モバイルウォレットに対してVisaカードのデジタル発行が可能になるため、ユーザーはスマートフォン上のデジタルカードを利用し、世界の5,400万のVisa加盟店で支払いが可能となる。
また、決済セキュリティーを強化するVisa TokenServiceにより、モバイルやECサイトで滞りのないセキュアな取り引きも可能になる。複数の通貨によるシームレスな決済手段も提供。リアルタイムの送金が可能なVisa Directによる、他の金融口座へのプッシュペイメントも実現する。
Visaのアジア太平洋地域担当プレジデント、クリス・クラーク氏は、「これらのパートナー企業により、フィンテック企業はVisaのグローバルネットワークにスムーズかつ容易にアクセスし、実際のカードでもデジタルウォレットでも、新たな決済ソリューションを顧客に届けることが可能となります」とコメントしている。