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【この記事のエキスパート】
家事ライター&編集者/暮らしのチームクレア:藤原 寿子
編集プロダクション有限会社クレア代表であり、快適で楽しい家事、ストレスレスなライフスタイルを追求するライターチーム「クレア」の代表。
料理、掃除、洗濯、収納、修繕のほか、育児、お付合い、家計管理から家庭の防災、家電情報まで。生活に役立つ幅広い分野の情報を収集研究しています。
チームクレアでの編集・制作書に『ラクラク楽しい 家事の基本大事典』(2012年版/成美堂出版)ほか。
暑い夏に必要不可欠な冷感敷きパッド。接触冷感素材でひんやりと感じ、熱帯夜でも快適に眠る手助けをしてくれます。この記事では、冷感敷きパッドの選び方やおすすめ商品を紹介します。西川やニトリといった人気メーカーの毛玉ができにくい製品、安い製品などを厳選!
冷感敷きパッドとは
冷感敷きパッドは、快適に寝るために便利なアイテムで、「ひんやり敷きパッド」や「冷感マット」「冷感パッド」とも呼ばれています。触れたときにひんやりと感じる接触冷感素材でつくられたものと、人が寝ているときに発する熱や汗を吸収・発散してくれる仕組みになっているものがあり、「ふとんやベッドに敷くだけのかんたんな工夫で快適に眠れる」と人気があります。
快適さを感じるポイントは、大きく2つです。
●涼しいと感じられる素材であるか
●湿気や熱を吸収して発散できるか
各メーカーからそれぞれ工夫が凝らされている商品が多数発売されています。
冷感敷きパッドの選び方
それでは、冷感敷きパッドの基本的な選び方を見ていきましょう。ポイントは下記の6つ。
【1】機能性
【2】素材の違い
【3】中綿や裏生地
【4】快適に使える特殊加工
【5】洗濯方法
【6】サイズ
上記の6つのポイントをおさえることで、より具体的に欲しい機能を知ることができます。一つひとつ解説していきます。
【1】機能性をチェック
Q-max値とは「最大熱吸収速度」のことで、生地に触れたときの熱の移動を表した数値です。接触冷感素材のひんやり感をこの指標があらわしている商品が多いです。
数値が高いほどひんやり感が高くなります。個人差がありますが、一般的には、0.2以上から冷感といわれ、0.3以上でひんやり、0.4以上でかなりひんやりするレベルです。しっかりと接触冷感効果を感じたい人は、Q-max値0.3以上がおすすめ。ただし、実際の寝心地は、この数値だけではきまりませんので、ひとつの目安と考えてくださいね。また、あくまで「触れたとき」のひんやり感であり、ひんやり感が持続する数値ではないことも理解しておきましょう。
【2】素材の違いをチェック
冷感敷きパッドの表生地に使われる素材は、ナイロン・レーヨン・ポリエステルなどの化学繊維や、綿・麻などの天然素材などさまざま。素材の違いもチェックしましょう。
速乾性があり涼感のある「ナイロン」
ナイロンは化学繊維の一種で、冷感素材としても使われていることで知られる素材。触って冷たい感じがするだけでなく、速乾性もあるのでこまめに洗濯するのにぴったりです。
吸湿性はあまりないため、湿気や汗が気になる人は裏地にメッシュを採用しているかをチェックしておくとよいでしょう。
すぐ乾くので洗濯もしやすい「ポリエステル」
ポリエステルも、寝具によく使用されている化学繊維の一種です。加工がしやすく、強度もあるのが特徴。表地としてだけでなく、衛生機能のある中綿や裏生地として使われることもあります。
速乾性もあり、乾きやすいのでこまめに洗濯するのにぴったり。天然素材と比べると吸湿性があまりなく、乾燥した環境では静電気が発生しやすいので注意が必要です。
吸湿性や通気性がある「レーヨン」
シルクのような光沢と手触りがあるレーヨン。紙と同じ木材パルプを原料に、加工をしてつくられる再生繊維です。ひんやり感があるだけでなく、吸湿性や通気性がよいのが特徴です。
なめらかで肌触りがよいのですが、しわができやすいデメリットも。購入するときには、商品タグの洗濯表示等をしっかりチェックする必要があります。
肌にやさしく吸湿性にすぐれる「綿(コットン)」
天然繊維の一種である綿(コットン)素材は毛玉になりにくく、吸湿性がよいことが特徴です。夏場は湿気や汗など寝具には熱がこもりやすくなるのですが、綿素材が中綿に使われている寝具は熱や湿気を吸ってくれます。これにより熱が逃げるので、暑さを感じにくくなるのです。
ほかの素材よりひんやり感は弱いので、冷感敷きパッドのバリエーションはあまり多くありません。直接肌に触れるものなので、肌にやさしい素材を選びたい人におすすめです。
さらりとした肌触りで吸放湿性にすぐれた「麻(リネン)」
麻は天然素材のなかでもひんやりした感触が得られます。吸湿性や放熱性にすぐれており、肌に触れると涼しく感じられます。寝具だけでなく春夏用の衣料品にもよく使われています。
とくに注目してほしいのは麻の通気性のよさです。気温が高い夏場でも寝心地のよさを維持してくれます。毛玉にならない素材を探している人は、綿や麻を選ぶのがおすすめです。
【3】中綿や裏生地をチェック
直接肌に触れるものではないので、中綿をそれほど重視していない人もいるかもしれません。しかし厚みや機能が影響することもあります。クッション性や冷感など、機能面にも中綿の機能面にも注目して選びましょう。
また、暑い時期であれば裏生地にもこだわりたいもの。裏生地がメッシュやパイル状になった商品が多く販売されています。汗が気になるならメッシュを、オールシーズン使いたいならパイル面も使えるものを選ぶとよいでしょう。
直接身体を冷やせる「ジェル」
触った瞬間にひんやり感が得られるジェルが内蔵されたのがジェルタイプです。冷却ジェルなので直接体を冷やすことで涼しさを感じられる仕組みです。就寝後しばらくは冷たい感触が持続します。ただし素材の特性上、冷感の持続性がなくジェルがぬるくなってしまうこと、吸水性・吸湿性がないため寝ている間にかく汗で蒸れてしまうことを覚えておきましょう。
【4】快適に使える特殊加工をチェック
寝苦しい夜に快適に使えるよう、さまざまな特殊加工がされた商品もあります。
「ポリエチレンシート」ならさらにひんやり
ポリエチレンはQ-max値がおよそ0.4w/cm2弱。熱伝導率が高く、繊維のなかでも冷感にすぐれています。できるだけひんやり感の強い敷きパッドを求めているのであれば、ポリエチレンシートを使用した商品を選ぶようにしましょう。
その一方で吸水性はあまりないので、汗や湿気が気になるなら吸水性のある素材が一緒に使われている商品を選ぶとよいでしょう。
「アウトラスト素材」なら一年中使える
アウトラスト素材は、アメリカのNASAで開発された素材です。暑いときは熱を吸収して肌を冷まし、寒いときは熱を放出して肌を温めます。心地のよい体感温度を実現し、夏だけでなく冬の寝具にも使える敷きパッドです。
季節ごとの敷きパッドを所持しておくのが面倒という人は、アウトラスト素材の商品に注目してみてください。
抗菌・消臭加工も大事なポイント
冷感敷きパッドは暑い時期に使うので、寝具につく汗や皮脂が気になるもの。できるだけ清潔にたもてるよう、消臭加工や抗菌加工がされているかチェックしましょう。消臭加工がされているものなら汗のにおいを抑え、抗菌加工されていれば菌が繁殖しにくくなります。
毎日使って、肌に直接触れるものなので清潔にたもてる商品を選びましょう。
【5】洗濯方法をチェック
夏は寝ている間も汗をたくさんかきますし、汗をかいたらすぐに寝具もザブザブ洗いたいもの。雑菌の繁殖やニオイも気になるところです。清潔さをたもつために、洗濯機で丸洗いできるかどうかをチェックしましょう。
また、化学繊維を使用している冷感敷きパッドは、洗濯機で丸洗いできても乾燥機での乾燥はできないものが多いので注意が必要です。素材自体に速乾性があれば、洗濯したその日のうちに乾いてくれるのでこまめに洗うことができますよ。
【6】サイズをチェック
冷感敷パッドは、シングル用、セミダブル用、ダブル用、クイーンサイズ用、キングサイズ用など幅広く展開している商品が多いです。ただし、同じサイズでも、メーカーによって若干の差があることも。サイズをよく確認して選びましょう。
なかには、赤ちゃん用やキッズ・ジュニアサイズ用も展開しているメーカーもあります。
エキスパートからのアドバイス
【エキスパートのコメント】
寝具の価格帯は幅広く、どの程度のものを買ったらよいか悩ましいところです。接触冷感生地の機能は年々進化していますし、なかには毛玉ができやすく意外に早く残念な肌ざわりになってしまうものもあるので、1年限りの消耗品と考え、お手頃価格のものを毎年買い替えてもよいかもしれません。
一方で、通年使用できるリバーシブルのものを選べば季節ごとに替える必要もなく、しまっておくスペースも不要になるので、思い切って少し高めのものを選ぶという考え方もあります。