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【この記事のエキスパート】
作家/アウトドアライター:夏野 栄
作家、マルチクリエイター、アウトドア・ファッションのライター・エディターとして活躍。
アウトドア誌やファッション誌でジャンルを超えて連載。ライトノベルやゲームシナリオを執筆。
アウトドアでは『キャンプチャリ』の制作やキャンプ場プロデュースを手掛ける。またファッションマーケットの企画運営からプロダクト開発まで幅広く活動。山岳部出身、海育ちのテンカラ師。
『BE-PAL』や『camp hack』、『OCEANS』や『MonoMax』『Fine』といったメンズ誌のほか、女性ファッション誌にも参加。
「クライミングロープ」とは、登山やクライミング時にカラビナにかけて使うロープのことです。クライミングにもさまざまな種類があり、使用目的に適したロープで安全性を考慮して商品を選びたいですよね。ここでは、クライミングロープの選び方とおすすめ商品紹介します。
クライミングロープとは?
「クライミングロープ」とは、クリミングに使うロープのことです。かつてはザイルと同一のものを意味していましたが、現在では、フリークライミングやボルダリングなどで使用されるものを指します。「ダイナミックロープ」とも呼ばれ、フリークライミングのジャンルによって、シングル・ハーフ・ツインの伸縮性をもった3種類の太さ・形状のロープに分けられます。
アウトドアライターに聞く
クライミングロープの選び方
アウトドアライターの夏野 栄さんに、クライミングロープを選ぶときのポイントを教えてもらいました。
ボルダリングなら30m~40m、岩場で50m程度が目安
長さで選ぶ
クライミングロープの長さは、一般的に30~80mまで用意されており、長さや形状に応じて値段も変わります。
また、用途に合わせて、ボルダリング施設などジムでは30~40m、直線的に移動できない岩場のような場所で使用するなら50m、といった具合に選んでみてください。
10mm以上だと強度があり握りやすい
太さで選ぶ
ロープの強度は太さに比例します。目安としては、10mmの太さがあれば、万一の落下時には切れずに体を支えられる太さと言えます。また一方で、太さが10mmあると握りやすいというメリットもあります。
続いて、10mm以上の太いロープと9.5mm~9.8mmの細いロープ、それぞれの特徴やメリットとデメリットについてご紹介していきます。
太いロープ:10mm以上
【メリット】
強度があり、衝撃の際の吸収性も高い、手で握りやすいのが特徴。墜落が多いボルダリングなどトップロープクライミングやクライマーとビレイヤーの体重差がある場合に最適。
【デメリット】
太い分、重量があるため、リードクライミングではストレスを感じやすい。
細いロープ:9.5mm~9.8mm
【メリット】
軽量のため持ち運びやすく、クリップがしやすい。
【デメリット】
太いロープに比べると強度や衝撃吸収性が劣る。ロープがやや握りづらいため、ビレイが難しく感じることも。
用途に合わせて種類で選ぶ
クライミングにはさまざまな種類があり、それぞれに対応したロープの使い方、ロープの種類があります。一般にスポーツクライミングでは1本のロープを使うシングルロープ、登山では2本のロープを別々に使うダブルロープ、アイスクライミングや沢登ではツインロープといわれる2本を1束とし、1本のように扱う方法を用います。
まずは、シングルロープ、ダブルロープ、ツインロープの3種類のクライミングロープ、それぞれ用途に合わせた選び方についてご紹介します。それぞれ特徴が異なりますので、その違いについておさえておきましょう。
シングルロープ:スポーツクライミング用
スポーツクライミングの用途であれば、シングルロープがよいでしょう。シングルロープで使うロープの太さは9.4~11mmほど強度が高いのが特徴です。長さはジムなど屋内で30~40m、屋外のクライミングなら50~60mが目安です。
ダブルロープ:アルパインクライミング向き
アルパインスタイルでのクライミングやマルチピッチクライミングでは、2本をひとつにして使用するダブルロープがおすすめです。必ず2本をひとつにして使用するため、片方が切れても安心です。ダブルロープでは、太さ8~9mmが目安となります。
ツインロープ:アイスクライミング向き
アイスクライミングなら、ダブルロープよりも軽量で扱いやすいツインロープがよいでしょう。ツインロープは、万一アイゼンやピッケルでロープを叩いてしまっても大丈夫なよう2本使い、同箇所で支点を取りながら使うのが特徴です。直線的に登っていくため、カラビナに2本のロープを通しながら登っていきます。
防水加工されたものを選ぶ
外岩や屋外でのクライミングで使用する場合、水濡れによりロープの状態の変化を防ぐ防水加工や撥水処理、できればシールド加工が施されたものを選びましょう。
シールド加工とは、ロープの表面や中心にテフロン加工を使った耐水性が施されたものです。ロープが濡れたり汚れたりした際に劣化するのを抑制してくれます。
「UIAA耐墜落回数」の多さで選ぶ
ロープの強度を測るひとつの指標となるのが「UIAA耐墜落回数」です。この数字が多いものほど強度と耐久性があることを意味します。目安としては、シングルロープやダブルロープで5回以上、ツインロープで12回以上のものを選べば安心です。
「衝撃荷重」の値が小さいものを選ぶ
最大衝撃荷重という数字は衝撃の吸収力を示します。衝撃荷重の値が小さいほど、クライミング中に落下したときの支点または自身が受ける衝撃荷重の力の大きさが少ないため、優秀かつ安全といえます。
「PSC」「UIAA」「CE」
安全規格(適合マーク)を確認する
クライミングロープの安全性を示す目安として、次の3つのポイントを確認しておきましょう。
(1)PSCマークの有無
「消費生活用製品安全法」に基づいて適合性が確認された製品のみが表示できるマーク。
(2)UIAA安全規格への適合
UIAA(国際山岳連盟)が高い品質・安全基準に適合する製品と判断した製品に認定マークを与えられる。「UIAA耐墜落回数」という記載で、耐墜落回数の数字が多いロープほど耐久性が高くなる。
(3)CE(ヨーロッパ)規格への適合
ヨーロッパ諸国における安全性・環境席順に満たしているかを示す証。
選び方のポイントはここまで! では実際にエキスパートが選んだ商品は……(続きはこちら)