小田急電鉄は5日、全保有車両と駅窓口に同社サイトの運行情報にリンクするQRコードを11月8日以降に設置し、運行異常時などの情報を訪日外国人旅行者へ伝える取組みを強化すると発表した。

  • 一般車両に設置するQRコードのイメージ

小田急電鉄では、同社サイト内において日本語・英語・中国語(繁体字・簡体字)・韓国語による小田急線の詳細な運行情報を発信している。今般、とくに訪日外国人旅行者の同社サイトに対する認知度をさらに高めていくため、サイトへのリンク機能を有するQRコードを乗客の目に触れやすい箇所(車両・駅窓口)へ設置することにより、情報伝達の確実性を高めていく。

設置したQRコードをスマートフォン等で読み取ることにより、日本語・英語・中国語(繁体字・簡体字)・韓国語による運行情報ページを閲覧することができる。車両については、特急車両(ロマンスカー)は各座席のシートポケットにQRコードを記載したカードを備え付け、一般車両では各車両ドア上部にステッカーを貼付することで、小田急電鉄のすべての車両でQRコードから運行情報を確認できるようにする。各駅窓口では、運行異常時にQRコードが記載された名刺タイプのカードを配布する。

小田急電鉄は中期経営計画におけるモビリティ分野の重点課題のひとつに「外国人旅行客がストレス無く利用できるサービスの提供」を掲げており、運行異常時にタイムリーな運行情報を発信すべく、サイトの自動翻訳機能を導入するなど、多言語情報発信の強化を行ってきた。今後も増加する訪日外国人旅行者のニーズをとらえ、さらに安心・快適に小田急線を利用してもらえるように取り組んでいく。