ワークポートは10月31日、「消費増税1カ月後の変化」に関する調査結果を発表した。調査は10月16日~23日、同社を利用する転職希望者275名を対象にインターネットで行われた。
はじめに、「消費税10%に負担を感じているか」と聞いたところ、「感じている(とても+やや)」という人は57.8%、「感じていない(あまり+まったく)」人は42.2%だった。
軽減税率に対する理解度を尋ねると、「理解している(とても+やや)」が71.3%、「理解していない(あまり+まったく)」が28.7%となり、消費増税から1カ月経過した今でも、3割近くの人が軽減税率を複雑に感じていることがわかった。
続いて、「消費増税後、自分の行動や考え方に変化はあったか」を聞いたところ、45.4%が「あった(とても+やや)」と回答。具体的には、「キャッシュレス決済を多用するようになった」「買い物を控えるようになった」「できるだけコンビニ弁当を持ち帰りにするようになった」といった変化が見られた。
消費増税に対する不満について聞くと、66.2%が「感じている(とても+やや)」と回答。「消費税が上がっても所得が上がっていない」「増税分の使い道が政治的に不透明」「増税するばかりで見返りがなく、年金などの不安材料が全く解消されない」「消費税でデフレに拍車がかかり経済がますます悪化する」など、増税に対する不満の声が多数寄せられた。
また、今回の消費増税で将来への不安を(とても+やや)感じている人の割合は68.0%。「今後も消費税が上がり続け、より生活が苦しくなっていくのではないか」といった意見が最も多く挙がったほか、増税分が本当に意味のある使われ方をされるのかと危惧する声や、増税分を払っただけの見返りが自分たちにあるのかといった疑問を持つ人も多く見受けられた。