歌手の奥田民生が、27日に放送されたフジテレビ系トーク番組『ワイドナショー』(毎週日曜10:00~11:15)にVTR出演し、YouTuberとしての活動理由や音楽業界の未来について語った。
番組では、YouTuberとして活動する奥田に密着。奥田は「DIYレコーディング」と題して、アナログデッキでレコーディングする様子などを配信している。
収録現場を訪れたピアニスト・清塚信也からYouTuberとして活動するきっかけについて聞かれると、「YouTubeはスピードの速さがすごいところ。CDというものも永遠なわけなくて。なくなっていくことも当たり前だなと思うわけですよ。『前の方が良かった』とか言ってられないし、(時代の流れに)ついていくしかない」と背景を説明。
一方で、「わりと甘く考えていたんですよ。見てくれたら収入になるんじゃないかと。YouTuberがこれだけ世の中にいるんだから。全然ないですね」と収入源にはなっていないようで、「再生回数がすさまじくないとそれで飯は食えない。実際にやってみて分かりましたけど、収入はないです。僕程度の再生回数では」と苦笑する。
また、今後の音楽業界については、「CDはなくなるでしょうね。ゼロになるんじゃないかと僕は勝手に思っています」と危機感を抱いているようで、「アナログは残りますけどね」「タダで聴かれると儲からないので、Tシャツを売るしかない。あとライブですよね。そうやって考えるしかないですよね」と終始淡々。
「お金がどうというよりも、やりがいというか。そういうものが続いてほしいというか。それを飽きちゃったら自分もつまんないでしょうから。モチベーションがずっと何かであってほしい。そういう努力はしないといけない。こういうことをやったりするのも、自分が興味を持ってできるから。そういうのをやっていると長くやっているということになったのかなとは思います」と音楽活動を続ける秘訣にも触れていた。