ナティクシス・インベストメント・マネージャーズはこのほど、2019年のグローバル・リタイアメント・インデックス調査の結果を発表した。同調査は、世界44カ国を対象に退職後の生活に影響を与える18の要因を分析、総合スコアを算出した。
退職後の豊かさを示す総合スコア1位を獲得したのはアイスランドで、前年2位からランクアップ。2位はスイスで前年1位から順位を下げた。3位には前年に続きノルウェーが入り、順位の変動はあったものの、トップ3の顔ぶれは前年同様となった。
以下、4位アイルランド(前年7位)、5位ニュージーランド(同5位)、6位スウェーデン(同4位)、7位デンマーク(同8位)、8位カナダ(同7位)、9位オーストラリア(同6位)、10位ルクセンブルク(同11位)と続いた。
日本は23位で前年からワンランクダウン。健康指数に改善がみられ、生活の質指数と退職後の資金指数は横ばいとなった一方、物質的な豊かさ指数は低下した。平均余命指数と雇用指数では最高点だったのに対し、高齢者の労働者依存度指数と政府債務指数では前年に続いて最下位だった。これは「日本において急速に進む高齢化を反映している」(同調査)という。
同調査では、「世界的な3つのリスクとして低金利、平均余命の伸び、気候変動に伴う高コスト」を指摘。これらは「退職者、政策当局、および世界の長期持続可能性に重荷となっている」という。