中国清華紫光集団(北京市)傘下で、NAND型フラッシュメモリの製造を手掛けるYangtze Memory Technologies(YMTC:長江存儲科技)が、独自技術であるメモリアレイウェハと周辺回路ウェハを張り合わせるアーキテクチャ「Xtacking」を採用した64層の3D 256GビットTLC NANDの量産を開始したと台湾ならびに中国の複数メディアが報じている。

それらの情報をまとめると、量産を開始したYMTCは歩留まりの向上と生産規模の拡大を進めており、2020年には月産10万枚を目標としているほか、将来的には同15万枚まで増産したいとしている。

またYMTCはすでに、次世代品として96層をスキップして128層を開発することで、NAND業界のトップグループに一気に追いつく戦略を明らかにしている。

なお、ある業界関係者によれば、YMTCの親会社である清華紫光集団は、南京と成都で300mmファブの建設を行っており、その生産品目は表向きには未定となっているものの、YMTCから技術移転による3D NANDになる可能性が高いという。