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【この記事のエキスパート】
料理研究家・ワインエキスパート・チーズプロフェッショナル:三谷 良子

料理研究家・ワインエキスパート・チーズプロフェッショナル:三谷 良子

「パンを通して食文化を楽しむ」をコンセプトに 美味しい物の向こう側にある物語を含め ワクワクをお届けしています。

世界各地の魅力ある食文化に触れ、皆様にお伝えし ともに楽しむことで、社会や文化に貢献したいと思っています。

現在は、自宅にてパン&料理教室「サロン ド ファリーヌ」を主宰
都内や横浜の料理教室、カルチャーセンターにてパン&料理の講座を担当。
企業やメディアにもレシピを提供 。
横浜市はまふうどコンシェルジュとして生産者と消費者をつなぐ活動をしている。


おいしいパンを作るうえで欠かせない「小麦粉」。小麦粉にはいくつか種類があり、作りたいパンに適したものを選ぶ必要があります。しかし、いろいろな商品があって迷ってしまいます。本記事では、料理研究家への取材を基にパン用小麦粉の選び方とおすすめの商品をご紹介します。

パン作りはまず小麦選びから!

おいしいパンを作るためには、まずパンの種類にあった小麦粉を選ぶ必要があります。小麦粉にも種類があるので、どれが作りたいパンに合うのかを知っておく必要があります!

本記事では小麦粉の種類や特徴、選び方のポイント、保存する際の注意ポイントをまとめてあるので、ぜひ参考にしてみてください。

パン作り用小麦粉の選び方

料理研究家の三谷良子さんに、パン作り用小麦粉を選ぶときのポイントを教えてもらいました。

ポイントは下記。

【1】グルテンの含有量が高いものを選ぶ
【2】作りたいパンに合わせて使い分ける
【3】 産地で選ぶ
【4】「全粒粉」「ふすま入り」も選択肢に

上記のポイントを押さえることで、より作りたいパンにあった小麦粉を見つけることができます。一つひとつ解説していきます。

【1】グルテンの含有量が高いものを選ぶ

出典:Amazon

小麦粉は、グルテンの含有量によって「薄力粉」「中力粉」「準強力粉」「強力粉」の4種類に分けることができます。

パン作りにおすすめなのは、準強力粉や強力粉などのグルテンの含有量が多いものです。グルテンの含有量が多いほど、酵母が出すガスをためる力が強いので、パン生地を作ったときに粘りが強くなりふっくら大きく焼きあがります。

強力粉のグルテン量は約11.5~13.0%と高く、パンがふっくら膨らむほどのグルテンが含まれています。次いで、準強力粉のグルテン量は約10.5~12.5%、中力粉は約7.5~8.0%です。

なお、最もグルテン量が低いのが薄力粉で約6.5~9.0%となっています。薄力粉でのパン作りは向いていないでしょう。

【2】作りたいパンに合わせて使い分ける

出典:Amazon

フランスパンやデニッシュなど、パンの種類は豊富。作りたいパンから小麦粉を選ぶのもひとつの方法です。

たとえば、フランスパンをはじめとしたハード系のパンには、準強力粉が向いています。さっくりふんわりした軽い食感のパンを作るには、強力粉のなかでもグルテンの含有量があまり多くないものがよいでしょう。食パンのように型に入れて高さを出すパンを作りたいときには、グルテンの含有量が多い小麦粉を選ぶのがおすすめです。

灰分(かいぶん)にも注目を!

【エキスパートのコメント】

エキスパートからのアドバイス

たんぱく質含有量の表示と並んで表記されているのが「灰分(かいぶん)」です。

小麦粉の灰分とは、小麦粉の外皮や胚芽(はいが)の部分に含まれるミネラル分のこと。パン用強力粉のなかでは、灰分の多い粉は色が濃く、風味が強いのが特徴です。

一方で、灰分が少ない粉は白く、すっきりとした味わいに仕上がります。パン生地の風味を強くしたいときには灰分の多い粉を、生地に混ぜるものやフィリング(包んだり、トッピングする具材)の風味を生かしたいときには、灰分が少ない粉を選びましょう。

【3】 産地で選ぶ

小麦粉は世界各地で作られていて、各地の風土により、成分も風味もさまざまです。国産小麦粉と外国産小麦粉、それぞれの特徴をチェックしてみましょう。

安心・安全な国産は種類も豊富

出典:Amazon

国産の小麦粉は日本人に好まれる甘みのある粉が多くあります。以前は、国産の強力粉はたんぱく質の量が少なく、パンに不向きだとされてきました。

現在では、外国産強力粉に引けを取らない品質のものが多く作られています。国産の粉は吸水率にばらつきがあるので、レシピどおりに水を加えず、様子を見ながら調整するのがポイントです。

外国産小麦粉は初心者におすすめ

出典:Amazon

以前は強力粉といえば外国産が主流で、おもな生産地はアメリカ・カナダ・イギリス・フランスなど。乾燥しているものが多く、吸水率が高いのが特徴です。

そのため、生地が膨らみやすく、扱いやすい外国産は初心者の方におすすめです。

【4】栄養価が高い「全粒粉」や低糖質の「ふすま入り」も選択肢に

強力粉タイプの全粒粉や、食物繊維が豊富で糖質の低い表皮部分(ふすま)を加えた粉も人気があります。ヘルシーなパン作りにあると便利な粉です。どちらも香ばしく風味のよいパンを作ることができます。

ただ、通常のパン作り用小麦粉に比べると、ふくらみが小さくなるなど扱いが難しい場合も。最初は通常の強力粉に数量混ぜて使うのがおすすめです。

選び方のポイントはここまで! では実際にエキスパートが選んだ商品は……(続きはこちら)