様々な「関東で通じない関西弁」を列挙した、Twitterでの投稿に関心が集まっている。ツイートをしたのは、めっちゃパン屋さん氏。新品を示す言葉「さら」をはじめとする多様な関西弁が挙げられ、リプライ欄には、他にもこんな言葉が通じなかったという意見などが寄せられている。

めっちゃパン屋さん氏が挙げた「関東で通じない関西弁」は9種類。先の、新品を示す「さら」から、関西では一般的に多用されているあまり、他の場所で通じなかった言葉として挙げられることも多い「ほかす」(捨てるの意)や、カッターシャツ(Yシャツ)、なおす(片付ける)など、いずれも"あるある"と言える言葉の数々だ。

挙げられた語句で例文を作るとしたら、「さらで買ったカッターシャツが、わやになってしまったから、ほかした」「行きしなは渋滞にあったけど、かえりしなにはたこ焼きを買えた。食べた後にほったらかしにしてたら、『ほかして』と叱られた」……といったところだろうか。どの言葉も日常的に浸透しているので、関西から関東に来て普段どおりに口にしてしまい、困惑した経験のある方も多いのでは。

また、めっちゃパン屋さん氏は、ボコボコにしてやろうかを示す「しばいたろか」という表現も紹介。その一方で、ツイートは「それでは、茶しばいてきます」と締めくくっているが、これはなにも茶をボコボコにしてしまう、という意味ではない。「茶をしばく」という言葉が「お茶しに行く」という慣用句なのだ。

確かに、これは難解だ。リプライでは「どうして茶をボコボコにするんです?」という質問や「『茶ァしばく』に関連してですが、牛丼の吉野家へ食べに行くことを『牛(ウシ)しばく』などと言ったりもします」という補足のコメントも寄せられた。

この他、こういった言葉もうまく伝わらなかったとして挙がったのは、「モータープール」(駐車場)、「どんつき」(突き当り)、「ねき」(すぐそこ、そば)、「せんど」(何度も)など。さらに、多く集まったのは「カッターシャツは通じないの?」という声だ。私も京都出身だが、このカッターシャツ、どんつきなどは関東でも自然に使ってしまい、通じずしばし困惑した経験がある分、納得してしまう。

なお、めっちゃパン屋さん氏は「関東で通じない京都弁」として、様々な「おおきに」(基本的にはありがとう)のレパートリーも列挙。イントネーションなどの違いにより、その裏に込められた意味が変わってくる。これも、どこかで身に覚えがある方も少なくないかもしれない。

さらに、ユーザー・オクシン氏は、これら、めっちゃパン屋さん氏のツイートを受けて、全国の「関東で通じない○○弁」に関するポストを集約。自身の出身地の方言はあるだろうか、またどのように関東圏で通じないのかチェックしてみるのも面白いだろう。