国連が定めた「世界環境デー」の6月5日、東京2020組織委員会は「第3回 東京2020スポ GOMI大会」を開催した。
日本発祥の「スポGOMI」は、「スポーツの力で街をキレイに! 」というテーマのもと、ゴミ拾いにスポーツのエッセンスを加え、従来の社会奉仕活動を「競技」へと変換させたもの。定められたエリアにて、最大5人1組のチームで制限時間内にゴミを拾い、その質と量でポイントを競い合う。
3回目の開催となる今回は、セーリングの競技会場となる江の島(神奈川県)と、サーフィンの競技会場となる釣ヶ崎海岸(千葉県)の2か所で同時に開催された。
江の島で開催されたスポGOMI大会には、東京2020スポンサー企業や関係団体職員および学生、東京2020組織委員会職員らをはじめとする約40チーム160名が参加。
競技ルールによるとゴミはジャンル別に得点が分けられ、マイクロプラスチックは100gで150ポイント、ペットボトルは100gで50ポイント、タバコの吸い殻は100gで100ポイントなどと設定されているという。
ゲストには、3×3バスケットボール「湘南サンズ」所属の小沼めぐみさんとチーム代表の石田剛規さん、競泳元オリンピック代表の伊藤華英さんが参加。小沼さんは「こんなにいろいろなゴミが落ちているのかと驚いた。普段から意識してゴミを拾うようにしたい」とコメントした。
また、今回は初めて国連広報センターが大会に参加。同センター所長の根本かおるさんは「日本は、プラスチックゴミの発生量がアメリカに次いで世界第2位。このイベントをきっかけに、まずはゴミを出さないようライフスタイルを見直してみてほしい」と述べ、大会の開催意義を強調した。
同大会で集まったゴミの総量は約117kg。優勝した「TEAM ASAGAO」は20.14kgのゴミを拾い、4,681.5ポイントを獲得した。
競技に参加した人たちは「ゴミを拾った会場で安心して競技に挑んでほしい」「ゴミを拾ってみると、マイクロプラスチックによる海洋汚染がいかに深刻なのかが実感できた」「競技として楽しみながらゴミ拾いができた」と感想を話し、額に汗を光らせた。