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【この記事のエキスパート】
編集者/プロダクトコンセプター:土居 輝彦
1982年より株式会社ワールドフォトプレス社の雑誌monoマガジン編集部へ。
1984年より同誌編集長。
2004年より同社編集局長。
2017年より同誌編集ディレクター。
その間、数々の雑誌を創刊。
FM cocoloへの情報提供、執筆・講演活動、大学講師、各自治体のアドバイザー、IDSデザインコンペティション審査委員長などを現在兼任中。
この記事では、革靴の乾燥防止や傷の修復などに役立つ「革靴クリーム」の選び方とユーザーイチオシの商品、編集部のおすすめ商品を紹介します。アニリンやコロニル、コロンブスといった人気ブランドのミンクオイルなどを厳選。チャート図に基づいたタイプ別診断も試してみてくださいね。
革靴を長持ちさせる靴クリーム!
革靴は毎日履いていると汚れや傷でボロボロになってきます。皮は生き物なので、栄養を与えてあげることである程度きれいな状態に戻ります。その栄養を与える役割が革靴クリームです。定期的に革靴クリームで「保湿」「栄養」「ツヤ」を与えることで革靴は間違いなく長持ちします。
しかし、はじめて革靴クリームを使う人は革靴の色とぴったりの革靴クリームの色を見つけるのが難しいと思います。茶色や黒でも様々な色味があるので、靴専門店の革靴クリームから選ぶことをおすすめします。
目的に合うタイプをチェック!
革靴クリームは用途や目的に合うタイプを選ぶ必要があります。上の図を参考にしてみてくださいね。
革靴クリームの選び方
革靴クリームをどのように選べばいいのか、とくにはじめて買う人はなかなか難しいですよね…。そこで、エキスパートである元『monoマガジン』編集長の土居輝彦さんに、革靴クリームを選ぶときのポイントを教えてもらいました。ポイントは下記。
【1】タイプ
【2】色付きカラータイプか
【3】乳化性クリームか
【4】ニオイ対策
上記のポイントをおさえることで、あなたに合った商品を見つけることができます。ぜひ参考にしてみてください。
【1】革靴クリームのタイプから選ぶ
【エキスパートのコメント】
靴クリームは大別すると「乳化性クリーム」と「油性ワックス」があります。それぞれ主成分や用途が違います。
それぞれ革の色やツヤのありなしで使い分けていくことになります。自分の革靴がどのタイプかを最初に把握して、適切な靴クリームを選ぶようにしましょう。
乳化性クリーム|革を保湿してケアする
「乳化性クリーム」はとにかくオールマイティ。主成分は、水分、油分、ロウでできています。水分が多いとクリームの伸びもいいので塗りやすいです。とくに新品のうちは、無色の乳化性クリームがおすすめ。革靴のことをよく知っている人だと、新品のうちにオイルやデリケートクリームを塗って(ファーストケア)から履きはじめる人もいます。
革靴は作られてから結構時間が経ったものもあり、思った以上に乾燥している状態のものが多いので、新品のうちにクリームでしっかり整えてあげましょう。
油性クリーム|革の表面に光沢を出す
ツヤツヤの革靴に仕上げたいなら、油性クリームを使いましょう。成分は油分とロウ。乳化性クリームは保湿をして革を整えるのに対して、油性クリームはツヤ出しをして光沢感を出す役割で使います。したがって、革を保湿したいときは、乳化性クリームと併用するのがベターです。
ツヤ出しの目的で使うのは油性クリームのほかに、油性ワックスもあります。ワックスとの違いは、革に栄養を与える点です。ワックスより光沢感は劣りますが、クリームには革の品質をたもてるというメリットがあります。
油性ワックス|仕上げに使う
乳化性クリームで保湿した後にさらなるツヤ出しを目指す人は「油性ワックス」がおすすめ。油性ワックスは、クリームで保湿したあとに、仕上げとして使うことが多いです。クリームを塗って磨き上げれば、新品同様のピカピカになりますよ。
革の種類にもよりますが、最高級のコードバン(馬のお尻の革)の靴などは、ガラスコーティングしたような仕上げになります。乳化性クリームと違い、油性ワックスは保湿効果はないのでご注意ください。
【2】着色したい方は「色付きカラータイプ」を
着色クリームを使うときは、色落ちをなくしたいとき、キズを目立たせたくないとき、あえて色ムラをだしたいときなどに使います。
色付きクリームを使っても、元の靴の色を変えることはできませんのでご注意ください。
【3】初心者は「乳化性クリーム」にこだわろう
初心者でも使いやすいのが、保湿など革の補修もツヤ出しもできる、オールマイティな乳化性クリームです。乳化性クリームにもさまざまな種類があるので、用途によって使い分けられるよう、くわしく解説します。
水分量が多いタイプは初心者でも塗りやすい
水分量が多いクリームはやわらかくて伸びがよく、革靴に塗り広げやすいです。かたいテクスチャーだと伸びが悪く、均一に塗り広げるのも難しいので、初心者は水分量が多いやわらかいクリームを選びましょう。
デメリットとしては、油分が少ない分だけ、油性のクリームやワックスよりも持ちが悪い点が挙げられます。使い心地はラクですが、こまめな手入れが必要だと覚えておきましょう。
ツヤを持続させるなら、ロウが多く配合されたタイプを
靴クリームに含まれるロウには、革靴にツヤを出す役割があります。美しいツヤを長く維持したいなら、ロウが多く含まれているものを選ぶといいでしょう。
また、成分中の水分量が多いとクリームの伸びがよく、サラッとした仕上がりになります。なめらかに伸びて塗りやすいので、初心者の方やスピード重視でお手入れしたい方に向いています。
「デリケートクリーム」は水分&油分のバランスがいい
革靴のケアを重視したいなら、乳化性クリームのなかでもロウがあまり含まれておらず、水分と油分のバランスがいい「デリケートクリーム」を選びましょう。ロウがない分、ツヤ出しには向きませんが、栄養を与えてしっかりと保湿し、革の補修ができます。
ロウと相性が悪く、シミができてしまう素材でも、デリケートクリームなら使えます。さらっとした仕上がりで、革の本来の質感を楽しみたい人や、テカテカとした見た目が好きではない人にもおすすめです。
【4】ニオイ対策には植物系天然オイルやビーズワックスを
履き続けた革靴のニオイが気になる方は、植物系天然オイルやビーズワックスを配合した靴クリームを選ぶといいでしょう。気になるニオイを打ち消してくれるだけでなく、香りそのものも楽しめます。
香りの好き嫌いは、実際に使ってみないとわからないことが多いので、まずは試してみて自分に合ったものを見つけてくださいね。
選び方のポイントはここまで! では実際にエキスパートが選んだ商品は……(続きはこちら)