全国銀行協会は2月7日、「よりよい銀行づくりのためのアンケート」から、一般利用者の決済手段・サービスに関する意向や傾向についてまとめた結果を発表した。調査期間は2018年7月26~30日、有効回答は18~79歳の個人3,400人。

新たな決済サービス、利用意向は18.8%

  • 新たな決済サービス利用意向(出典:全国銀行協会Webサイト)

現在利用している決済方法を聞くと、「現金」が94.9%で最多、以下、「クレジットカード」が74.8%、「金券・ポイント」が58.4%。一方、利用を減らしたい決済方法については、「現金」が最も多かったものの23.0%にとどまった。

銀行やFintech企業などが提供する新たな決済サービスの利用意向を尋ねると、「利用したくない」が半数近い49.0%。それに対し、「利用したい」はわずか18.8%と、依然として受容度は低いことがわかった。利用したくない理由としては、「セキュリティに不安があるから」が56.4%と一番多く、次いで「現状に不満がないから」が35.5%、「複雑でわかりにくいから」が24.3%となった。

個人間で決済(送金)を行う際、銀行振込と銀行以外の事業者による送金サービスとでは、どちらを使いたいか質問したところ、「銀行振込(「どちらかというと」含む)」が59.7%を占め、「送金サービス(「どちらかというと」含む)」は8.0%にとどまった。銀行振込の方を利用したい理由としては、「情報管理が不安、サービスの安全性が不安」が66.7%と圧倒的に多く、以下、「新しいサービスを開始するのが面倒」が27.5%、「浪費しそう」が17.0%と続いた。