ユーキャンは1月9日、「AIやロボットによる仕事代替の影響と備えておきたいスキルに関する意識調査」の結果を発表した。調査期間は2018年11月5~9日、有効回答は20~40代のビジネスパーソン310人。
今の仕事の3割超がAI・ロボットに代替されると推測
10年後、今世の中にある業務(仕事)の何%がAIやロボットなどのテクノロジーに代替されるか尋ねたところ、「21~30%」が最も多く22.9%、平均では33.2%となった。一方、自身の業務については、40.0%が「代替されない」と回答した。
将来的にAIやロボットなどのテクノロジーが発展し、仕事の代替が話題になっていくことに対する気持ちを聞くと、「期待している」が51.0%、「不安を感じている」が30.7%。期待する理由としては、「人間がすべき仕事に集中できる」(38.0%)がトップ。反対に不安を感じる理由としては、「人間の仕事が奪われ失業者が増える」(40.0%)が最も多かった。
10年後、AI・ロボット時代に向けて身につけておきたいスキルは、1位「専門資格(専門知識・技術)」(28.1%)、2位「実行力」(24.2%)、3位「論理的思考力」(23.9%)、4位「課題を見つける洞察力」(23.2%)となった。
10年後、AI・ロボットに奪われない資格は、1位「保育士」(28.4%)、2位「介護福祉士」(20.6%)、3位「メンタルヘルス・マネジメント(R)検定」(18.7%)となった。
調査結果について、ロボット研究の第一人者である石黒浩大阪大学教授は「人間がやっている仕事は、そんなに単純な仕事ばかりではないということを理解いただきたいと思います。多くの仕事の場合、10年のうちにその仕事全体がロボットに奪われるということはないと思います」とコメントしている。