華やかなクリスマスシーズンが過ぎ、いよいよお正月がやってくる。年末年始にかなり長い期間お休みを取れるという人もいれば、仕事の都合でごくごく短い休みしか取れない、という人もいるかもしれない。そんなお正月期間に気を付けたいのが、休み明けの「正月ボケ」だ。今回は、マイナビニュース会員302名にアンケートを実施し、「正月ボケ」について聞いてみた。

  • 正月ボケ、対策してますか?

    正月ボケ、対策してますか?

Q1. 年末年始の休日は何日間の予定ですか?

1位「8日以上」(31.8%)
2位「6日」(20.9%)
3位「5日」(13.2%)
4位「7日」(10.9%)
5位「4日」(6.6%)
6位「3日」(4.6%)
7位「1日」(4.3%)
8位「2日」(3.6%)
9位「未定」(3.0%)
10位「休みはない」(1.0%)

Q2. 社会人になってから、正月ボケを感じた経験はありますか?

  • 社会人になってから、正月ボケを感じた経験はありますか?

    社会人になってから、正月ボケを感じた経験はありますか?

「はい」(67.5%)
「いいえ」(32.5%)

Q3. Q2で「はい」と答えた方にお伺いします。正月ボケから抜け出すために何か対策をとったことはありますか?

  • 正月ボケから抜け出すために何か対策をとったことはありますか?

    正月ボケから抜け出すために何か対策をとったことはありますか?

「はい」(61.8%)
「いいえ」(38.2%)

Q4. その内容を具体的に教えてください

・「出勤前日には業務のシミュレーションをする」(女性/通信関連/事務・企画・経営関連)
・「正月休み最終日は、なるべく平常モードに近い生活をするように努力しています」(男性/その他金融/営業関連)
・「近所のサウナに行って、限界までサウナに入って汗をかいてきます。そのあとに水風呂に入って自分に気合いを入れて、明日の仕事に備えるように習慣づけています」(男性/その他技能工・運輸・設備関連)
・「営業担当なので、新年の仕事開始は、デスクワークよりも取引先への挨拶回りと新年に合わせた営業提案をするなど、体を動かすことを優先して仕事に取り組むように心掛けた」(男性/その他金融/営業関連)
・「メールを午前中に全部見て、やることを書き出すと、気分がシャキッとする」(女性/コンピューター機器/IT関連技術職)
・「正月休み期間中も会社のメールを見たり、スケジュールを調整したり、資料を見たりして、仕事にいつでも取り掛かれるように準備をする」(男性/流通・チェーンストア/IT関連技術職)
・「朝にボーっとしてしまいがちなので、いつもより早めに起床して朝風呂に入ってみたり、軽くストレッチをしてみたりして、ばっちり体が目覚めるようにしました」(女性/サービス/その他・専業主婦等)
・「頭を動かす仕事から優先して取り組む」(男性/官公庁/公共サービス関連)
・「比較的頭を使わないで済むことから始める。机の上の整理や要らない物の処分、溜まっている仕事の棚卸し、毎日のルーチンワークの見直しなど」(男性/ソフトウェア・情報処理/営業関連)
・「簡単な経理処理など、単純作業から仕事に取り掛かる」(男性/その他/事務・企画・経営関連)
・「あえてきつい仕事に取り組んで、強制的に正月ボケを解消させる」(男性/その他/IT関連技術職)
・「お取引先の挨拶回りを予定に入れて、気分を切り替えられるようにした」(女性/不動産/事務・企画・経営関連)
・「いきなり仕事は嫌なので、人間ドックの予定を入れた」(男性/半導体・電子・電気機器/営業関連)

■総評

調査の結果、年末年始の休日の予定日数は「8日以上」が31.8%で最多となった。以下、2位「6日」(20.9%)、3位「5日」(13.2%)と続く。1位と2位を合わせると50%を超え、半数以上の人が「6日間以上」の休みを予定していることがわかった。一方、ごく少数ながらも「1日」(4.3%)や、「休みはない」(1.0%)との回答も見られた。

今回の年末年始のカレンダーは、12月28日が金曜日となっている。この日を仕事納めとして、翌年の1月3日(木)までを休日、4日(金)を仕事始めとすれば6連休。あるいは、1月7日(月)が仕事始めであれば9連休だが、このような会社も多いのかもしれない。

また、今回の対象者に関しては、社会人になってから正月ボケを感じた経験がある人は67.5%、全体の3分の2以上という結果が得られた。

これを休日の予定日数別に見てみると、休みの予定が「1〜3日」では52.6%であるのに対して、「4〜5日」では78.3%、「6~7日」では76.8%と、休みが長いほうが正月ボケ経験者が多い様子がうかがえた。

ただ、休みの日数が「8日以上」では60.4%と一転して減少傾向を見せている。長期の休暇であれば、時間をかけて正月ボケを解消する余裕も生まれるということだろうか。ここでの日数はあくまでも予定であり、今までの正月ボケの経験と直接リンクするものではないものの、興味深い結果と言えるかもしれない。

正月ボケ経験者の中で、正月ボケへの対策を講じたことがあるという人は61.8%と、6割を超えている。対策方法は、「休日期間終盤に規則正しい生活を送る」「正月休み期間中も仕事の準備をする」「出勤前日には業務のシミュレーションをする」などの回答が目立った。

夜更かしや朝寝、暴飲暴食、一日中なにもせずにゴロゴロしているなど、正月休みの定番とも言える至福の時間はたくさん思いつくが、やはりそういった生活に慣れてしまうと、なかなか仕事へのスイッチは入りにくいもの。仕事の開始に際しては、アイドリングのような、ある程度の慣らしの期間が必要というのは共通した認識だろう。

また、回答の中には、休日の間にできる対策のほかに、仕事が始まってから行える工夫も見られた。大きくは、あえて肉体的にきつい仕事を入れて強制的に仕事モードに持っていくというものと、挨拶回りや簡単なデスクワーク、単純作業などで徐々に慣らしていく、というものの2種類に分類できる。中には「いきなり仕事は嫌なので、人間ドックの予定を入れた」という猛者もいて、そもそもこれでは仕事始めにさえなっていないのではないか、と少々心配になる。

新年を迎え、気持ちを新たに物事に取り組めるという意味で、お正月は特別な時間と言える。「一年の計は元旦にあり」とはいささか古い言葉ではあるが、特に仕事に対しては年初からのスタートダッシュがその年の成果を決める、ということもあるかもしれない。

その意味でも、正月ボケの緩んだ頭と体で出社することは、大きなマイナスとなりかねない。今回のアンケートでも、多くの人が正月ボケを経験し、その対策に腐心している様子がうかがえた。やり方は人それぞれだが、正月休みをリフレッシュ期間として有効に活用し、新鮮な気持ちで新年の仕事に向かいたいものだ。

調査時期: 2018年12月17~20日
調査対象: マイナビニュース会員(会社員限定)
調査数: 302名
調査方法: インターネットログイン式アンケート

※写真と本文は関係ありません