東武鉄道は21日、「SL復元機搬入記念乗車券」を東武線のおもな駅で12月3日から販売開始すると発表した。復元を予定している蒸気機関車C11形が南栗橋車両管区へ搬入されたことを記念し、SL復元機をより多くの人に知ってもらうため販売されるという。

  • 「SL復元機搬入記念乗車券」台紙イメージ

同社は2017年8月10日から、東武鬼怒川線にて「SL大樹」としてSL復活運転を実施しており、SL事業の目的のひとつである「鉄道産業文化遺産の保存と活用」をさらに推進するため、日本鉄道保存協会が静態保存していた蒸気機関車C11形を東武博物館が譲り受け、動態保存を目的とした復元に着手する。

今回発売される記念乗車券は、「SL大樹」の運行区間である下今市~鬼怒川温泉間の駅と日光・鬼怒川エリアの拠点である東武日光駅、SL復元機が搬入された南栗橋車両管区の最寄り駅である南栗橋駅から有効の片道乗車券4枚組(硬券仕様)。台紙にはSL復元機搬入時の写真とともに、静態保存されていた北海道での搬出の様子、SL復元機が歩んだ歴史などを掲載している。

価格は1セット1,000円(税込)、販売数は3,000セット限定。東武線の55駅で取り扱い、販売期間は2018年12月3日から2019年1月2日まで(売切れ次第終了)となっている。12月2日に南栗橋車両管区で開催される「2018東武ファンフェスタ」の会場内「SL復活運転プロジェクト」ブースでも、200セット限定で先行販売される。