アシックスはこのほど、歩数や歩行速度、足の傾きなどのデータを記録できる「スマートフットウエア」をno new folk studioと共同開発する。

no new folk studioは2014年10月に創業したスタートアップ企業で、モーションセンサーや通信機能を備えた靴型ウェアラブルデバイス「スマートフットウエア」の「Orphe(オルフェ)」の開発などを行っている。

今回は、no new folk studioが開発した足の動きをデータ化するセンサーモジュール「ORPHE CORE(オルフェコア)」を靴底に挿入できるシューズをアシックスが開発。シューズは、着用感への影響がほとんどなく歩行や走行中の速度や接地状態、運動時間などさまざまな情報が取得できるようになっており、蓄積されたデータは対応するアプリで確認できる。

開発したシューズは、三菱UFJ信託銀行が実施する情報信託プラットフォームの実証実験の被験者に、本年11月以降に提供する予定。被験者には最大1カ月間シューズを着用してもらい、得られたデータは、アシックスとno new folk studioが共同で解析する。

解析したデータは、アシックススポーツ工学研究所で今後のシューズ開発や運動機能向上のためのサービスの研究などに活用。将来的には、利用者の特徴や生活習慣により適したシューズや各種サービスの提案への活用も期待できるという。