新幹線活用久大本線活性化協議会、大分県、JR九州が立ち上げた「久大本線 ぜんぶつながるプロジェクト」の一環で、久大本線の全線運転再開に合わせ、7月14日に特別仕様列車の運行などが実施される。「あそぼーい!」の団体列車を運行することも発表された。

  • 久大本線を走るキハ125系の普通列車(写真は2013年撮影)

特別仕様列車の運行では、久大本線の全線復旧と沿線の人々への感謝を込め、復旧した花月川橋りょうを走る列車に装飾を施す。日田駅5時25分発・久留米駅6時25分着の普通列車をはじめ、おもに久留米~日田間を走る列車に当日限りヘッドマークを掲出。久大本線を走る黄色の気動車キハ125形のうち2両を対象に、7月14日から8月31日まで「『祝!久大本線全線復旧』絵画作品募集!」の応募作品から28作品を列車内に展示して運行する。

7月14日に観光PRイベント「久大本線 ぜんぶつながるイベント in 博多駅」「久大本線つながる!マルシェ in 大分駅」も開催。久大本線沿線の特産品販売や沿線の魅力が詰まったパンフレットの配布・観光案内などを行う。同日の特急「ゆふいんの森1号」の運転に合わせ、久大本線沿線へのさまざまな「想い(メッセージ)」を風船に印字し、地域の人々と空に飛ばすイベント「ふうせんリリースプロジェクト」も行われる。

  • 「あそぼーい!」車両を使用した団体列車が久大本線を特別運行

普段は豊肥本線を走る特急「あそぼーい!」の車両を使用し、ファミリー向けの団体列車が久大本線を特別運行する企画「夏休みは特別な『あそぼーい!』で特別な思い出を作ろう!」は7月31日に実施。往路は大分駅9時45分発・豊後森駅11時30分頃着、復路は豊後森駅15時40分頃発・大分駅17時10分頃着で運行され、目的地となる豊後森駅では、ワークショップでのモノづくり体験、ミニSL、慈恩の滝でのヤマメのつかみ取り体験など、この企画限定のさまざまな体験ができるという。募集人員は親子40組(予定)とされている。

なお、久大本線の全線運転再開に先立ち、7月7・8日の特急「ソニック20・25号」の車内で「ソニックマルシェ」を実施。沿線自治体の玖珠町・日田市による特産品販売や久大本線のPR活動が行われる。