ドイツのポルシェAGはこのほど、ポルシェスポーツカーの誕生70周年を記念したモデル「911スピードスター」のコンセプトを発表した。

  • 「911スピードスター」コンセプトモデル

傾斜したフロントウィンドウや短いウインドフレーム、それに合わせて短縮されたサイドウィンドウなど、「356 1500スピードスター」をはじめとする過去モデルを彷彿とさせるクラシカルなデザインが印象的な同車両。ワイドなボディは、「911カレラ4カブリオレ」から採用されている。

  • コンバーチブルトップの代わりに軽量トノカバーを装備。ナビゲーション、ラジオ、およびエアコンシステムは排除し、スピードスターフィロソフィの核となる軽量設計を徹底している

  • フェンダー、フロントフード、およびリアカバーには軽量の炭素繊維複合材料を使用

  • 燃料タンクキャップはフロントフード中央に配置

  • タルボ型のドアミラーもクラシカルに

シャシーは「911 GT3」由来で、フックスデザインの21インチホイールにはセンターロック方式を採用。チタン製テールパイプを備えたエグゾーストシステムと、6速マニュアルトランスミッションを含むパワートレインも、最新のGTモデルから受け継いでいる。同車両に搭載される水平対向6気筒エンジンは、最高出力500PSを発生し、最高回転数は9,000rpmに達するという。

  • 十字型のような効果を生み出すヘッドライトカバーの表面処理は、ポルシェ モータースポーツの黎明期に普及した、飛び石による破損を防ぐためヘッドライトにテーピングを施すという慣例への敬意を表したもの

  • フルバケットシートはカーボン製で、コニャック356のライトブラウンアニリンレザーカバーは、先代ゆずりの仕様となる

  • Bピラーと車体後部は、圧延金メッキされた”Speedster”のレタリングで飾られている

オープントップスポーツカーの公道仕様スタディモデルとなる同車両。市販化を進めるか否かの判断は、今後数カ月以内に決定されるとのこと。