会社員が選ぶ「人生でもっとも大事なもの」って?

「あなたの人生でもっとも大切なものは? 」と聞かれて、思わず考え込んでしまう人は多いかもしれない。日々の生活に追われ、「いやいや、人生について考えたことなんかないよ」というのが、大多数の人の本音なのではないだろうか。

会社員が選ぶ"人生でもっとも大事なもの"って?

とはいえ、これは永遠のテーマでもあり、多くの人が真剣に向き合うべき命題とも言えるかも。そこで今回は、マイナビニュース会員のうち会社員502名に、「人生においてもっとも大事だと思うこと」を聞いてみた。

Q.人生においてもっとも大事だと思うことはどれですか?

1位はお金、2位は愛、3位は希望という結果に

1位「お金」 30.5%
2位「愛」 25.5%
3位「希望」 11.8%
4位「知識」 10.4%
5位「努力」 8.8%
6位「その他」 7.6%
7位「友情」 5.6%

Q.その理由を教えてください(自由回答)

■「お金」

「きれいごとは言わない。お金がなければ何事も始まらない。夢や愛だけでは満腹にならない」(57歳男性/インテリア・住宅関連/事務・企画・経営関連)
「なんだかんだ言っても、世の中お金がないと生きられない」(41歳女性/インターネット関連/営業関連)
「気持ちに余裕ができるので、選択肢が広がるから」(56歳男性/銀行/事務・企画・経営関連)
「お金はすべてではないが、必要なもの。なければできないことや、あきらめないといけないことが多くなるから」(40歳男性/官公庁/公共サービス関連)
「どれだけきれいごとを言っても、毎日の生活を維持するためにはお金がどうしても必要だと思います。生活に必要なお金の次に健康な体があって、日々の生活が営まれていくものだと思います。生きていくためにはどうしても"最低限"のお金が必要だと思い、選びました」(50歳男性/その他/技能工・運輸・設備関連)
「お金があればすべて解決するわけではないが、世の中のほとんどの問題はお金で解決できる」(57歳男性/ソフトウェア・情報処理/IT関連技術職)

■「愛」

「愛にもいろいろあり、愛がなければ苦痛な人生だと思うので」(36歳女性/医療・福祉・介護サービス/事務・企画・経営関連)
「お互いの大切な人が居なければ、一人で生きていけないと思う」(45歳男性/その他/その他・専業主婦等)
「人に対して愛情を持って接すると、周りの人も自分にとってうれしいことをしてくれるので。仕事も、人と人とのつながりで依頼いただけることも多いので、愛情のその先にさまざまなものが発生してくると思います」(38歳男性/輸送用機器/クリエイティブ関連)
「愛する者がいること、愛される対象であることを感じられることは、人生にハリをもたらして毎日の活力を与えてくれるので」(38歳女性/食品/技能工・運輸・設備関連)
「大事に思う人たちといっしょに過ごせるのは、とても幸せなことだと思います。『愛はお金では買えない』という言葉を耳にしたことがありますが、まったくそのとおりだと思います」(51歳女性/サービス/その他・専業主婦等)
「信ずる愛があれば、どんな苦難も乗り越えられることを体験してきたから」(57歳男性/医療・福祉・介護サービス/専門サービス関連)

■「希望」

「やりがいや、自分が夢中になれるものこそが生きがいと思う」(36歳男性/その他メーカー/ 事務・企画・経営関連)
「いつも、最後まであきらめないことが良い結果につながっていますので、どんなときでも希望を持ち続けて、頑張ることはとても大切だと思っています。ほかにも努力や友情も大切だと思います」(60歳男性/インターネット関連/IT関連技術職)
「すべてにおいてコレがないとモチベーションに繋がらない」(44歳男性/コンピューター機器/IT関連技術職)
「人間は自分が思うほど幸福でも不幸でもないから。肝心なのは、生きる希望があるかの方だと思う」(34歳男性/その他/事務・企画・経営関連)

■「知識」

「いろんなことを知っていれば損することもないし、むしろ、お金を持ってる以上に得をすることが多い」(57歳男性/食品/販売・サービス関連)
「お金に騙されやすい、騙しやすい構造の世の中だから。ケータイや保険然り」(37歳位男性/医療・福祉・介護サービス/専門サービス関連)
「幸せとか以前に『生き延びる』という観点からいうと、やはり知識は必要。便利すぎる世の中になればなるほど、そう感じる」(49歳男性/レジャーサービス・アミューズメント・アート・芸能関連/営業関連)
「知識とそれを生かす能力がないと人間生きていけないから」(54歳男性/建設・土木/建築・土木関連技術職)

■「努力」

「努力の過程にお金があり、生活につながると思うから」(43歳女性/広告・出版・印刷/事務・企画・経営関連)
「いつもまだまだ学ぶこと、教えられること、悟ることなど、たくさんありますので、いくつになっても、努力を怠ってはいけないと思っています。希望や友情なども大切だと思います」(60歳男性/通信関連/IT関連技術職)
「何事も努力の上に成り立っていると思うから」(44歳女性/フードビジネス/販売・サービス関連)
「努力する事でお金や愛情や知識などが得られる」(46歳男性/コンピューター機器・技能工・運輸・設備関連)

■「友情」

「いざという時に助けてくれる友人がいたほうがよい」(42歳男性/サービス/事務・企画・経営関連)
「友だちはお金で買えない」(47歳男性/海運・鉄道・空輸・陸運/その他・専業主婦等)
「愛と迷いましたが、やはり友情かなぁ。ただ、そのどちらも自分だけでは得られないから、とても大事なものですね」(45歳女性/コンビニエンスストア/販売・サービス関連)

■「その他」

「お金がなくても楽しいことはたくさんあるし、すべては心の持ちよう」(43歳男性/流通・チェーンストア/営業関連)
「どれか一つだけで済むほど、世の中単純ではない。上のような要素プラスαを、バランスよく保持することがいちばん大事。例えば喜怒哀楽、どれに偏ってもだめだし、なくしてもだめ。だからバランスを保つことがいちばん大事」(41歳男性/専門商社/営業関連)
「家族、友人、自分自身を含め、お金よりも人。人が幸せになる手段の一つがお金かな」(47歳女性/建設・土木/建築・土木関連技術職)
「人間ひとりでできることは限られている。お金も確かに必要であるが、それより大事なのは一緒に頑張れる、頑張ってくれる人たちである。そんな人たちとの縁を広げていくには、日頃の自分の心の持ちようが非常に大切で、『誠実な心持ち』からくる行動が、結果として後に自分自身を助けてくれるから」(49歳男性/ソフトウェア・情報処理/営業関連)

総評

調査の結果、人生においてもっとも大事だと思うことの1位は、「お金」(30.5%)となった。以下、2位「愛」(25.5%)、3位「希望」(11.8%)、4位「知識」(10.4%)、5位「努力」(8.8%)と続いた。「その他」は7.6%、「友情」という回答も5.6%あった。

人生においてもっとも大事だと思うことは、約3割が支持した「お金」だった。お金さえあれば気持ちに余裕が生まれて、他のこともうまくいくようになるというコメントが多い。やはり、声高に"お金"と言い切ることには抵抗があるためか、自身は決して拝金主義的な価値観を持っているわけではなく、お金は生活や人生を形づくる上での基本的な要素であることを強調するものや、「きれいごとではなく、本音でいえばそうなる」というニュアンスの回答が目立った。

「愛」は、約4分の1の人が回答している。愛のかたちは人それぞれとはいえ、愛されること、また愛する人がいることを尊いと感じている人が多い。「愛なき人生は苦痛」や「愛はお金では買えない」など、金言を引いた答えが印象的だった

「希望」は、「やりがい」や「夢中になれるもの」、「最後まであきらめないこと」など表現は異なるものの、それがあるからこそ人生を頑張って生きていけるとの思いは共通している。4位「知識」は、生き延びるためにはお金よりも重要だと評価する声が寄せられている。「努力」には地道な努力こそが人生を豊かにする、「友情」は愛と同様、お金などでは得ることができない重要なものという思いが寄せられた。

「人生においてもっとも大事だと思うこと」は"人生"の定義によって異なり、その解釈は人それぞれだろう。しかし仮に、日々の暮らしの延長線上に"人生"があるとすれば、今回の結果も腑に落ちるだろう。「誰もが精神的に豊かな人生を送りたい、でもそのために先立つ物はお金でしょ?」という現実的な判断が垣間見える結果となった。

調査時期: 2018年4月17日
調査対象: マイナビニュース会員
調査数: 502人
調査方法: インターネットログイン式アンケート

※写真と本文は関係ありません