メンズヘルスクリニック東京はこのほど、「薄毛とストレス」に関する調査結果を明らかにした。同調査は3月、薄毛に悩む全国の20代~50代の男性1,600名を対象にインターネットで実施したもの。
髪の悩み(薄毛)のストレス度を0~10で表すとどのくらいか尋ねたところ、「7以上」という回答が一番多いのは、「20代、30代」(39.4%)だった。一方、「40代、50代」は「7以上」が34.4%だったが、「1~3」という回答も33.0%で、あまり気にしていない人も同程度いることがわかった。
ストレス度合いが「7以上」と回答した人に、髪の悩み(薄毛)によって日常生活で支障があるか聞くと、20代、30代の50.2%が「自信が持てない」と回答した。20代、30代、40代、50代とも約3割は「他人の視線ばかり気になる」と答えている。
メンズヘルスクリニック東京の小林一広院長は、薄毛の悩みは心の悩みと密接につながっていると指摘する。薄毛によるストレスを過度に感じてしまう人は、特に20代、30代の若年層に多くなっているが、来院する20代の約5人に1人は健常毛で、頭髪治療の必要はないという。
しかし、自分の外見が必要以上に気になり、日常生活にも支障が出てしまう「身体醜形(しゅうけい)障害」と呼ばれる精神疾患を抱えるケースもあるとのこと。実際に40代、50代よりも20代、30代にうつ傾向が強いこともわかっている。日常生活を送るうえで、薄毛のストレスとどう向き合っていくかを考えることも重要としている。
薄毛を気にする全国の20代~50代の女性800名を対象に、異性の薄毛についてどのように思うか尋ねたところ、「本人が気にしているほど気にならない」(38.3%)という回答が最も多く、「清潔感があれば良い」(29.6%)が続いた。薄毛を気にする本人が思うほど、周囲の人は気にしていないという結果になった。
髪の悩みに対して何か対処しているか尋ねると、20代、30代は「頭髪や髪に良いシャンプーを使う」(32.6%)、40代、50代は「特に何もしていない」(44.1%)が最も多かった。その他、「睡眠を十分にとる」「発毛剤や育毛剤/養毛剤を使う」が比較的高い数値となっている。