本田技研工業(ホンダ)は8日、水冷4ストローク・DOHC4バルブ・直列4気筒1000ccエンジンを搭載した「CB1000R」を4月2日に新販売網「Honda Dream」から販売開始すると発表した。軽量かつコンパクトな車体により、スポーツバイクの上質な走りと操る楽しみを実現する新世代CBシリーズの大型ネイキッドロードスポーツモデルとなる。

  • 「CB1000R」カラーは「グラファイトブラック」(右)、「キャンディークロモスフィアレッド」(左)

「CB1000R」は、スポーツバイクとしての普遍的な魅力である操る楽しさに加え、上質な走りを実現するため、マスの集中化と軽量化を図って開発された。走りのパフォーマンスを最大化するため、スーパースポーツモデルとして好評を得ている「CBR1000RR」のエンジンを踏襲しながら、より伸びやかな吹け上がりや力強いトルクを実現する吸排気系の最適化、ギアのローレシオ化を図っている。

スロットルグリップ操作に対してリニアに反応するスロットル・バイ・ワイヤシステムも装備。出力特性とスロットルレスポンスを変化させるパワーセレクターと、後輪の挙動変化を抑制するHondaセレクタブルトルクコントロール、アクセルを閉じたときのエンジンブレーキの強さを制御するセレクタブルエンジンブレーキの3種類からなる電子制御を代表的な走行シーンに合わせて設定した「SPORT」「STANDARD」「RAIN」の各モードと、ユーザーの嗜好に合わせて任意で設定できる「USER」モードが選択可能な4種類のライディングモードを搭載する。

フレームは、軽量で剛性のある高張力鋼のモノバックボーンを採用し、あわせて新構造のアルミピボットプレートとすることで軽量化を実現。足回りには、市街地からワインディング路まで路面追従性に優れ、上質なライディングフィールを実現する倒立フロントフォークに、リアにはアルミ製の片持ちスイングアームのプロアームを採用する。

スタイリングは、高品位な機能部品で構成された外観とし、ハンドルは積極的な入力に応えるフラットな形状のテーパーハンドルを採用。シートは十分な幅を確保することで着座位置の自由度を高め、モノバックボーンフレームの採用によってシート前端部の幅を抑え、シート高830mmの良好な足つき性を実現した。すべての灯火類に高輝度なLEDを採用し、ネイキッドモデルの普遍性を象徴する丸形ヘッドライトや、円弧状に発光するテールランプをシート後部に採用する。

「CB1000R」のカラーリングは「キャンディークロモスフィアレッド」「グラファイトブラック」の2色を展開し、価格は163万6,200円(税込)。