ドゥ・ハウスは2月16日、「既婚男性の家事・育児」に関するアンケート結果を発表した。対象は全国に住む20歳以上の子持ち既婚男性。調査期間は1月25日~1月30日。有効回答は914人。
休日でも28.6%が「育児に関われない」
家事・育児への関与を、平日・休日それぞれについて聴取したところ、全体では、平日の家事は「1時間未満」(45.1%)、育児も「1時間未満」(36.8%)が最も高くなった。また、家事・育児とも次いで「全く関わらない・関われない」が約35%を占めた。
休日の家事では「1時間未満」(37.7%)、育児では「全く関わらない・関われない」(28.6%)が最も高くなった。
一方、小学校低学年以下の子供がいる層で見ると、特に休日の育児では「3~4時間程度」(28.8%)が3割近くを占め、「10時間以上」(10.4%)も1割強という結果になった。
家事・育児を「楽しんでいるか」と尋ねたところ、「楽しんでいる+まあ楽しんでいる」の合計が家事は全体で55.8%に対し、育児は全体で69.3%となった。家事・育児とも小学校低学年の子供がいる層の方が、小学校高学年以上の子供がいる層よりも楽しんでいる割合が高く、育児では82.9%に達した。
小学校低学年以下の子供がいる層にさらに着目し、仕事の終業時間で見てみると、終業が早いほど、楽しく家事や育児を行っている様子が窺えた。
夫婦の会話、話題は?
ふだん、配偶者と話す内容は、全体で「子供の様子、健康、しつけ等子供本人のこと」(55.6%)が最も高く、次いで、「テレビの内容など雑談」(49.0%)、「家族旅行やレジャーに関すること」(44.4%)となった。
小学校低学年以下の子供がいる層では、「子供の保育園や学校行事など子供周りの環境のこと」(56.5%)が半数以上を占め、小学校高学年以上の29.8%と、26.7ポイントと他の項目と比べて最も差が大きいことがわった。
家事・育児の悩みは「子供との時間が持てない」
現在の家事・育児の悩みを小学校低学年以下の子供がいる層に着目してみると、最も高かったのは全体で、「子供との時間が持てないこと」(16.7%)、「子供のパパ同士で何を話していいかわからない」(11.4%)、「家事・育児で自分の時間が持てないこと」(11.0%)の順となった。
一方、「特に困っていること、悩んでいることはない」は4割強を占める結果となった。
終業時間ごとに見ると、『残業20時以降まで』の層で「子供との時間が持てないこと」が約3割を占め、「子供が『ママの方がいい』ということ」が他の属性よりも高かった。
一方、『残業20時頃まで』の層では、「家事・育児で自分の時間が持てないこと」(16.5%)、「子育ての考え方について配偶者とズレがある、意見が合わない」(16.5%)が、他の属性よりも高くなる結果になった。