新しい一年の始まりは、気分も新たになりますね。1月1日は風水でも強いパワーを宿す特別な日です。今回は、いい運気を取り込める元旦から2日の過ごし方を紹介します。
元旦は若水をお供えして
風水では、数字の1は始まりを意味し、強い陽の気を持ちます。元日早朝に初めてくむ水を若水(わかみず)と言い、若水は陽の気がたくさん詰ったパワー水とされています。古より井戸から水をくみ、神棚や吉方位にお供えした後、その水で茶をたて、料理をすると一年の邪気が祓われると言われていました。神棚がない場合は、家の中心から見て恵方となる南南東に、頭より高い位置にお供えしましょう。
書初めは2日にするのが一般的に
元旦は初詣に行く人も多いでしょう。初詣については、「初詣でさらに運気を上げたいなら? 『産土神社』『恵方詣り』がオススメ」を参考にしてみてください。そして、お正月と言えば「書初め」も大切な行事です。
もともと書初めは宮中の行事で、一年の初めに抱負や目標を筆でしたためるものです。"吉書"とも呼ばれ、江戸時代になって多くの人にまで広まります。お供えしておいた若水で墨をすり、吉方向へ向かってめでたい詩や絵を書いたと伝えられます。一般的には2日に書初めを行うことが多いようです。
願いを届けてくれる縁起のいい熟語を
抱負や座右の銘を書くのもいいですが、縁起のいい熟語を書いて言霊のパワーを授かりましょう。以下はそれぞれの願いにぴったりな熟語です。
「一粒万倍」……一粒の籾(もみ)が何倍にも実る。お金を貯めたい人
「千客万来」……事業を成功させたい人は
「大願成就」……長年抱えている問題を解決したい人
「伯楽一顧(はくらくいっこ)」……認められ名声が高まる。出世したい人
「無病息災」……元気に健康でいたい人
「心願成就」……心に秘めた願いを叶えたい人
「笑門福来」……とにかくいっぱいの幸せがほしい人
書く言葉が決まったら若水で墨をするのですが、最近では筆を使う人も少なくなってきましたね。若水でお茶をいれ飲みながら、ペンで書くのもOKです。書き終えたら、どんと焼きが行われる火祭の日まで南南東に貼っておきます。
どんとやきで願いを神さまに届ける
新年にやってくる年神さまは、小正月(一般的には1月15日前後)に行われるどんとやきの炎とともに天に還っていくとされます。"どんと"とはご歳徳(としとく)のことで、"左義長"とも呼ばれます。書初めもお正月飾りとともに、どんと焼きの火祭りの炎と一緒に神さまにもっていってもらいましょう。
元日は、若水のお供えが終わったら、今年一年の目標や計画を立てながら、ゆったりと書初めの字を考えるのもいいですね。「一年の計は元旦にあり」です。
※画像はイメージ
著者プロフィール: 月香(つきか)
ハート占い1to1、ハートスクール1to1主宰。
幼い頃よりさまざま体験を通じて、目には見えない何か不思議な力が存在していることに気づく。スピリチュアルカウンセラーとして、風水や四柱推命、霊視をしながら、たくさんの方々を鑑定。人は誰でも最良の選択をすることで、幸せを引きよせることができると実感する。
スクールでは、占い師、セラピスト、スピリチュアルカウンセラー、ヒーラーを養成。モータースポーツにも従事。レーシングチーム、Team Sky Lightに所属。