女優の前田愛が、フジテレビ系ドキュメンタリー特番『独占密着!中村屋ファミリー 勘九郎 父との約束&4歳と6歳の猛稽古 泣いて笑って300日』(22日21:00~22:52)で、夫・中村勘九郎や子供たちについて語る。

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    インタビューに応じる前田愛=フジテレビ提供

フジテレビで27年続く「中村屋ファミリー密着ドキュメント」。17作目となる今回は、4歳と6歳になった勘九郎の息子・勘太郎&長三郎の成長ぶりや、日本中に残る芝居小屋の美しさ、その舞台に立つという故・勘三郎さんの強い意思を受け継ぎ躍動する勘九郎・七之助兄弟、さらに勘三郎さんが愛し育てた弟子たちの活躍を描いていく。

この中で、前田が、息子たちや夫のことを語るインタビューに応じる場面も放送。長男・勘太郎くんの成長について聞かれると、「初舞台の時は初日が開いてから、1週間くらいは毎晩泣いていました。『もっと稽古したかった。どうしてもっと稽古できなかったんだろう』と言って、泣いている姿を見て、悪いことしたなあと思いました」と本音を漏らす。

また、勘三郎さんが亡くなって5年がたち、中村屋一門率いる勘九郎・七之助の姿を見て、「お父さん(勘三郎さん)が命がけで作ったものを絶やさないように、2人で一緒に悩んだり苦しんだりしてきている同士のようで、すごくグッとつながっている感じがいつもするんですよね」という印象を持っているそう。「ケンカもあるだろうし、何かを作り出す時は、そんなことはしょっちゅうだと思うんですけど、2人の強い絆を感じます。勘太郎と長三郎にも、そういう風に育ってほしいなぁとすごく思います」と期待を寄せている。

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演出の共同テレビ・松木創氏は「長い間番組を作り続けてきた中で、ただ一度だけ、放送後に勘三郎さんから間違っていると諭されたことがあります。縁の下で歌舞伎界を支えるお弟子さんについて、ナレーションで『生涯、主役を務めることは叶わない』と表現した時のこと。勘三郎さんから『そういった歌舞伎の慣習は変えていくつもりだから止めてくれ!』と言われました」と秘話を告白。

その上で、「勘三郎さんが亡くなった日の口上で、歌舞伎の歴史上初めてのことだと思いますが、勘九郎さんは中村屋一門全員の名前を挙げました。芝居の技術だけではなく精神もしっかりと受け継がれる様に深く感銘を受けました。我々の番組もその精神の元に作っているつもりですし、今作もそのテーマを深く扱っています」と予告している。

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(C)フジテレビ