女優の真矢ミキが4日、都内のホテルで行われた東海テレビ・フジテレビ系主演ドラマ『さくらの親子丼』(7日スタート、毎週土曜23:40~)の制作発表会見に出席し、劇中で「オバさん」「ババア」と呼ばれることに慣れてしまったことを語った。
このドラマは、真矢演じるシングルマザーの九十九さくらが、東京・大田区にある古本屋の奥で、行き場をなくした人々に無料で親子丼を振る舞うこと通じて、さまざまな人間模様を描いていくもの。
劇中で真矢は、不良の少年少女から「オバさん」「ババア」と呼ばれてしまうが、「(普段の)私はあまり『ババア』と言われたことはないです」と強調。「今回は『オバさん』『ババア』の嵐なので、だんだん慣らされてきて、こうやって大人になるんだなって思いましたね」としみじみ語り、「記念すべき"ババア出発"です」とまとめながら、「そんな見出し嫌ですから! 各社よろしくお願いします」と即撤回して、会場の笑いを誘った。
そんな真矢に、娘役の本仮屋ユイカは尊敬のまなざしで、「毎日情報番組(TBS系『ビビット』)をやって本当に大変だと思うんですけど、朝それをされてから、さくらっていう人の人生を全く違う時間軸で演じた時に、やっぱり人って疲れたりピリピリすること絶対あると思うんです。でも、そんな顔見たことなくて、いつも穏やかでいつも爽やかなんです」と報告。
続けて、「監督とやりたいことにズレがあると、私なんかはピリついたりしちゃうんですけど、真矢さんは『そのアイデアもとても素敵なので、ぜひ使わせていただきます。だけど私はこういう気持ちなのでいかがでしょう?』って。人への寄り添い方が本当に美しくて、隣りにいるだけで、自分もちょっときれいになってきたんじゃないかって最近思ってます」と感心すると、真矢は「散々宝塚で暴れてきて、分かった結果なのよ」と、経験から導き出された手法であることを伝えていた。
また、さくらに心を開いていく家出中の少女を演じる吉本実憂も「私は普段、人のオーラとか見えないんですけど、事務所で会った時に、真矢さんの周りには、温かいオレンジ色のオーラがあるくらい、本当に温かい人なんだというのが一言しゃべっただけで分かりました」と感じ取ったそう。真矢は「私、オスカー(プロモーション)の中では後輩なんです。ちょっと老けてますけど、新人です(笑)」と謙そんしていた。