しなの鉄道は7月から始まる「信州デスティネーションキャンペーン」に合わせ、旧国鉄の「横須賀色」を復刻した115系1編成を7月29日から運行開始する。
4~5月に相次いで登場した「初代長野色」「湘南色」に続く復刻塗装の第3弾。車体の上下に青色、窓周辺にクリーム色を配した「横須賀色」は、旧国鉄が1950年に横須賀線を走る電車に採用したのが始まり。やがて車両の転用などにともない、長野県内の路線などでも運用されるようになった。しなの鉄道線の前身である旧信越本線軽井沢~篠ノ井間では、1978年頃まで旧国鉄70系に「横須賀色」が施されていたという。しなの鉄道115系が「横須賀色」になるのは今回が初めて。
復活当日の7月29日は、10時15分から戸倉駅で出発式を開催する。一般公募の「こども駅長」によるテープカットや出発合図を行い、10時32分に軽井沢行の臨時列車として戸倉駅を発車する。復路も臨時列車として軽井沢駅から戸倉駅まで運転され、往路・復路ともに軽井沢~戸倉間で有効な乗車券類を持っていれば誰でも乗車できる。塗色変更車両専用の特別な編成札を装着して運行するほか、車内で記念乗車証明書を配布する。
軽井沢駅では臨時列車の折返し時間を利用し、駅構内で115系「横須賀色」の撮影会を実施。有効な軽井沢駅の入場券、または軽井沢駅発着の乗車券を持っていれば参加できる。当日は戸倉駅と軽井沢駅で塗色変更記念乗車券も発売される。