6月といえば、雨の季節。梅雨が明ければ今度は台風シーズンと、雨による災害にも注意しなければいけない季節が続きますね。そこで今回は、マイナビニュース会員1,004名に「防災グッズ」について聞いてみました。「防災グッズ、準備していますか?」
Q.防災グッズの準備をしていますか?
準備している 36.9%
準備をしようと思っているがまだ行っていない 54.1%
準備をするつもりはない 9.1%
Q.(準備している人に)防災グッズを準備するようになった理由を教えて下さい
・「東日本大震災を茨城県で経験したことから、持ち出しグッズを整備したり、ガソリンの備蓄をしたりしている。もうあんな思いはしたくない」(男性/53歳/東京都/官公庁/事務・企画・経営関連)
・「阪神淡路大震災を経験し、災害の怖さを、身をもって感じていたはずなのに、時が経ち自分の中で風化しつつあった。そんな中で起こった東日本大震災で、改めて災害の対策を個人でも考えないといけないと思い準備するようになった。南海トラフも不安なので、これからも準備し続けます」(男性/48歳/大阪府/レジャーサービス・アミューズメント・アート・芸能関連/営業関連)
・「東日本大震災があり、熊本地震があり……。いつどこで災害が起こってもおかしくないと感じている」(男性/40歳/福島県/その他)
・「職場で非常食のサンプルを取り寄せた際に、色々なアドバイスをもらったことで自分にも必要だと感じ、準備した」(女性/42歳/山口県/医療・福祉・介護サービス/その他技術職)
・「テレビで災害対策グッズの特集を見たとき、自分には災害にあったときの備えが何もないことに気づいた」(男性/29歳/神奈川県/その他)
・「子供を守りたいという気持ちが大きいです」(男性/45歳/長野県/システムインテグレータ/IT関連技術職)
Q.(準備していない人に)防災グッズの準備をしていない理由を教えて下さい
■準備をしようと思っているがまだ行っていない
・「登山用具(テント、炊飯器具、照明器具、雨具、ビニール袋などの小物等)をそのままザックに入れ、いざというとき持ち出せるようにしているが、食料や水は別置きで、しかも未整理。燃料、電池予備も不十分……。いざというときには、かなり不備だろうと感じています」(男性/64歳/長野県/その他)
・「購入しようと思ってはいるが、適している詰め合わせ商品がなかなか見つからない」(男性/59歳/東京都/その他メーカー/技能工・運輸・設備関連)
・「準備をしなくてはならないという意識はありつつも、まず何からすべきか分からず、結局後回しになってしまう」(男性/23歳/東京都/ソフトウェア・情報処理/IT関連技術職)
・「水だけは用意しているが、その他は米があればどうにかなると思っている。東日本大震災の時も、食料品で特に困ることはなかったので、防災グッズとしては用意していない」(女性/50歳/茨城県/その他)
・「以前から用意していたが、もう数年放置したままで点検をしていない。それなりに費用もかかるのに一度も使用したことがないので、油断してだんだん手をつけなくなってしまった」(女性/52歳/神奈川県/その他)
・「町内の防災備蓄が充実しているので、個人でどれだけ持つべきか悩んでいます」(男性/61歳/三重県/その他)
・「防災用のバッグに詰めるべきものを、まだ整理できていない。防災グッズを売っているお店も、あまりよく知らない。また、22年前に兵庫県南部地震に見舞われたが『もうあれほど大きなものは来ないだろう』という気持ちが片隅にある」(男性/37歳/大阪府/教育/クリエイティブ関連)
■準備をするつもりはない
・「準備しても、災害時に防災グッズを取りに行ける場所にいるとは限らない」(女性/52歳/北海道/その他)
・「面倒だし、これまでに危機を感じたことがない」(女性/25歳/兵庫県/専門店/事務・企画・経営関連)
・「都心に住んでいるので、復旧が早いと思う」(女性/22歳/東京都/その他)
・「家が狭いので、荷物を増やしたくないし置く場所もない」(女性/29歳/広島県/その他)
・「自宅近くに海・河があり、避難が間に合わないと思うので、もう覚悟をしている」(女性/51歳/静岡県/生命保険・損害保険/事務・企画・経営関連)
・「独身なので、特に守るべき家族がいないので関心が薄い」(女性/36歳/東京都/その他)
総評
防災グッズ準備していますか? と1,004名にたずねたところ、「準備しようと思ってはいるんだけど……」という人が半数以上という結果でした。その理由をきいてみると、最も目についたのは「何から準備すればいいのかわからない」という声。防災グッズと言われても、具体的なイメージがわかないという人が多いようです。また、被災経験がないから防災グッズと言われてもピンとこない? というわけでもなく、過去に被災経験がある方でも、年月とともに危機感も薄れ、防災対策をとらなくなるパターンもあるようです。
一方、既に準備していると回答した人に理由をきいてみると、やはり東北大震災の影響は大きく、実際に災害を経験した人以外にも「3.11がきっかけで危機感を持つようになった」という声が非常に多かったです。最後に、「準備をするつもりはない」と回答した9.1%の人に、その理由をきいたところ、「危機感がない」「防災グッズの保管場所/購入予算がない」という声や「準備していても家以外で被災したら意味がない」という声が目立ちました。地震などの予知が難しい災害だと、自宅で被災しない可能性もあるかもしれませんが、台風など事前にわかる災害もあります。直前になって慌てて準備するよりは、最低限でも準備しておくのもいいかも知れませんね。
また、既に準備している方に、現在準備している防災グッズを教えてもらったところ、以下のような結果になりました。
Q.あなたが準備している防災グッズにあてはまるものをすべて選んでください。(複数回答)
1位 懐中電灯・ロウソク 80.5%
2位 飲料水 80.3%
3位 非常用の食料 74.9%
4位 携帯ラジオ・テレビ 63.0%
5位 電池 62.2%
6位 救急セット・医療品 58.9%
7位 ティッシュ・トイレットぺーパー 57.8%
8位 軍手 57.0%
9位 タオル 50.5%
10位 ゴミ袋 45.7%
11位 携帯型充電器 44.3%
12位 レジャーシート 40.5%
13位 お菓子 35.7%
14位 簡易トイレ 31.6%
15位 現金 28.6%
16位 笛やブザー 28.4%
17位 ヘルメット・防災頭巾 25.4%
18位 寝袋 22.7%
19位 テント 11.6%
20位 その他 4.3%
何を準備すればいいのかピンとこないという方も、みんなが準備している防災グッズも参考にしつつ、検討してみてはいかがでしょうか。
調査時期:2017年6月13日
調査対象:マイナビニュース会員のうち会社員の男女
調査数:1,004名
調査方法:インターネットログイン式アンケート