マイナビは4月24日、「2018年卒マイナビ大学生就職意識調査」の結果を発表した。調査は2月1日~4月12日、2018年3月卒業見込みの大学生及び大学院生1万5,621名(文系男子3,365名、文系女子6,934名、理系男子2,763名、理系女子2,559名)を対象に、web入力フォームによる回収にて行われた。
学生の大手企業志向が52.8%
2018年卒学生の大手企業志向は、52.8%(「絶対に大手企業がいい」12.4%+「自分のやりたい仕事ができるのであれば大手企業がよい」40.4%)と、前年を4.4pt上回り、2010年卒以来8年ぶりに半数を超えた。
文理男女別にみると、大手企業志向は全ての属性において2年連続で増加しており、特に理系男子は前年比7.5pt増の60.0%と大きく増加した。
「やりたい仕事」よりも「安定している会社」に
企業選択をする際、「どのような企業がよいと思うか」を聞くと、「自分のやりたい仕事(職種)ができる会社」(38.1%、前年比-0.3pt)や、「働きがいのある会社」(15.1%、同-0.9pt)は、いずれも5年連続で減少となった。
それに対し、「安定している会社」(30.7%、同+2.0pt)及び「給料の良い会社」(15.1%、同+2.3pt)は2年連続で増加となり、いずれも過去最高を記録した。
「自分のやりたい仕事(職種)ができる会社」は回答項目の中で最も選ばれた一方、割合としては過去最低となった。また、文理男女別に見ると、文系男子では「安定している会社」(34.5%)が、「自分のやりたい仕事(職種)ができる会社」(33.7%)を初めて上回る結果に。大手企業志向の上昇に比例し、「安定」や「給料」への関心が高まっていることが伺える結果となった。
仕事と私生活の両立を重視する学生が増加
学生の就職観については、前年までと同様「楽しく働きたい」(29.7%、前年比-0.2pt)が1位に。2位の「個人の生活と仕事を両立させたい」(26.2%、同+1.7pt)は、2013年卒調査から5年連続で増加傾向にあり、1位との差は徐々に縮まっている。特に理系女子では、初めて「楽しく働きたい」を上回り1位となった。