SNSで話題の「詰め込み弁当」。食べるのが惜しくなってしまう程のかわいさなのだが、「作るのは難しいんだろうな」という思いから、避けてきた人もいるのではないだろうか。実はたった3つのポイントで簡単に詰め込み弁当ができるんだとか。そこで今回、料理動画サービス「mogoo(もぐー)」と家事代行サービス「CaSy(カジー)」が実施した料理教室で、そのポイントを教えてもらった。
詰め込み弁当でおさえるべき3つのポイント
料理教室の先生はもぐーの料理スタッフが担当。カジーではこうしたリアルイベントを定期的に実施することで、家事代行スタッフのスキル向上を図るともに、スタッフの同士の交流の場を設けているという。
先生があげた、詰め込み弁当を簡単に作るポイントは、「メイン3品を決める」「彩り食材でかわいさを演出」「水分との闘い」の3つ。まず、メイン3品は自分にとってのメインのことで、「この食材だからメイン」というものではない。おにぎり、だし巻き卵、唐揚げなど、何でもOKだ。このメインが決まれば、後は隙間を詰めるだけとなる。
この隙間を詰める食材は、彩りにこだわろう。基本となる色は「赤・黄・緑」の3色で、その中に「茶」を加えることでバランスがとれた色合いになる。葉野菜、ヤングコーン、ゆで野菜、キャンディーチーズ、ミニトマトなどは、彩り的に使える素材だ。
最後の水分との闘いとは、水分によって見た目が悪くなることはもちろん、特に夏場は弁当が傷む原因となってしまうため、できるだけ水分を取り除く工夫をしよう、という意味。例えばゆで野菜の場合、「しょうゆ洗い」のひと手間を加えてみるといいだろう。ゆでた後にしょうゆを少量かけて混ぜ、最後に絞ることで余分な水分を切ることができる。また、弁当は冷めた状態であることから、ちょっと味を濃い目にするのがポイントになる。このしょうゆ洗いは下味をつけることができるので、味わいアップにも効果的だ。
作る度に笑顔になれるメイン食材
では、メインの3つを作ってみよう。今回は"簡単でフォトジェニックなもの"をテーマにして、「ちくわひよこ」「miniハンバーガー」「スティックチャーハン」を設定。それぞれの作り方は以下の通り。ちくわひよこなんて、作る端からもうすでにかわいい!
ちくわひよこ
●材料(6匹分)
・ちくわ 1本
・コーン缶 適量
・黒ゴマ 適量
・ケチャップ 適量
●作り方
1)ちくわを2cm幅に切る
2)中にコーンを2粒入れ、くちばしとなる部分を作る
3)黒ゴマで目をつけ、つまようじを使ってケチャップで頬を描く
miniハンバーガー
●材料(5個分)
・ミートボール 10個
・スライスチーズ 1/2枚
・ミニトマト 3個
・レタス 適量
・白ゴマ 適量
・マヨネーズ 少々
●作り方
1)ミートボールは半分に切り、ミニトマトはスライスする
2)レタスは小さくちぎり、スライスチーズは1~2cm角に切る
3)半分に切ったミートボールの片方をつまようじに刺し、スライスチーズ、ミニトマト、レタス、マヨネーズ、もう片方のミートボールを刺す
4)最後に白ゴマをかける
スティックチャーハン
●材料(4個分)
・チャーハン(ご飯お茶碗1杯分、卵1個、長ネギ1/4本、おろしにんにく小さじ1/2、おろししょうが小さじ1/2、鶏がらスープの素小さじ1、塩少々、コショウ少々、ごま油適量)
・春巻きの皮 4枚
・サラダ油 適量
●作り方
1)チャーハンを作り(卵を溶きほぐし、長ネギをみじん切りにする。フライパンに油をひき、長ネギ、おろしにんにく、おりししょうがを炒める。香りが出てきたら卵とご飯を入れて、素早く混ぜ炒める。鶏がらスープの素、塩、コショウで味を調える)
2)春巻きの皮でチャーハンを巻き、表面にサラダ油を塗る
3)トースターでこんがりと両面に焼き目がつくまで焼く
※食べやすさと見た目のかわいさのため、100円ショップ等で買えるワックスペーパーとマスキングテープで飾り付けをするのもオススメ
色合いをみながらバランスよく詰める
メインが決まった。後は食材を詰めるだけだ。その前に、弁当の底にワックスペーパーを敷いておこう。これがあると全体が締まった印象になる。詰める際の注意としては、真上から見た時にバランスのいい色合いになっているかということ。対称を意識ながら詰めていくのが、分かりやすくて簡単と言えそうだ。
このテクニックは普段の弁当のみならず、食材の種類を増やすことで、お花見弁当にも活用可能だ。フォトジェニックなかわいい詰め込み弁当は、ちょっとしたポイントをおさえれば誰でも作れる。そんな弁当はきっと、作ることそのものも楽しくしてくれるだろう。