富士重工業は8日、新型「XV」の先行予約を3月9日から開始すると発表した。新たに1.6リットルNAエンジン搭載モデルを追加したほか、歩行者保護エアバッグと「EyeSight(ver.3)」を全車に標準装備するなど、安全性を大幅に向上させた。

スバル新型「XV」。3月9日から先行予約が開始される

新型「XV」はジュネーブモーターショーにて世界初公開され、日本国内では3月9日に先行予約開始、今春の発表を予定している。個性的なデザインのクロスオーバーSUVとしてヒットした第1世代に続く第2世代の新型「XV」は、新プラットフォーム「SUBARU GLOBAL PLATFORM」を採用。エンジンから安全装備まで全面的な刷新がなされた。

新デザインフィロソフィー「DYNAMIC × SOLID」の全面採用により、内外装の質感と実用性が大幅に向上。エクステリアは第1世代モデルのイメージを踏襲しつつ、よりアグレッシブなデザインとなった。ヘキサゴンモチーフのフロントグリルと連続性を持たせたポジションランプは、ボクサーエンジンのピストンをイメージしたデザインとなっている。

従来の2.0リットルNAに加え、1.6リットルNA搭載モデルも追加した。2.0リットルNAエンジンは直噴化するとともに、約80%の部品の設計を見直し、燃費と実用域のトルクを向上させている。最高出力は154PS、燃費(車内測定値)は「2.0i-L EyeSight」で16.4km/リットル、「2.0i-S アイサイト」で16.0km/リットル。1.6リットルNAエンジンは最高出力115PSのDOHC16バルブで、燃費(車内測定値)は16.2km/リットルとなっている。トランスミッションはリニアトロニックを組み合わせ、全車AWD(常時全輪駆動)となった。

走破性を向上させる電子制御システム「X-MODE」も新たに採用した。エンジン、トランスミッション、AWD、VDCを総合制御し、四輪の駆動力やブレーキを適切にコントロールすることで、悪路や滑りやすい路面、下り坂も安心して走行することができる。

安全面では、全車に歩行者保護エアバッグを標準装備とした。バンパー内部の圧カセンサーにより、歩行者との衝突事故を検知すると瞬時にフロントガラスとAピラーの下端をエアバッグで覆い、歩行者の頭部へのダメージ軽減を図る。

事故を未然に防ぐ0次安全としてステアリング連動ヘッドランプ、ハイビームアシストを採用したほか、旋回時のライントレース性を高めるアクティブ・トルク・ベクタリングも採用した。予防安全として「EyeSight(ver.3)」も全車に標準装備。車線中央維持機能を新たに追加するなど、さらに進化した仕様となっている。

ジュネーブモーターショーで公開された新型「XV」(欧州仕様車)の外観・内装など