先輩ママが「小1の壁」をテーマに体験談やアドバイスを語った※写真はイメージ

保育園から小学校へ進学することで変化する、子どもと親の生活。特に共働きやシングルのパパ・ママたちの中には、子どもの預け先が保育園から学童保育に変わったり、働き方に変化を求められたりして、不安に感じている人も多いだろう。

そんなパパ・ママたちを対象に、東京都江戸川区で働きながら子育てをしている親のネットワーク「えどがわ学童保育フォーラム」が2月19日、「はじめての学童クラブ登録 in えどがわ」を開催。「小1の壁」をテーマに、子どもを小学校に通わせながら働いている先輩ママ・パパたちが、自らの体験談やアドバイスを語った。その内容を紹介しよう。

忘れ物、携帯電話、トイレ問題……こうしておくと安心!

イベントでは初めに、小学校入学の前に準備しておきたいことについて、登壇者の1人が解説。以下のことを確認しておくと、小学校生活がスムーズに始められるという。

・家から学校まで1人で行けるか
・鍵を持たせるか、持たせるとしたらどのように持たせるか
・時計で時間が確認できるか
・自分で持ち物チェックができるか
・留守番ができるか
・携帯電話を持たせるか、持たせるとしたらどのように持たせるか
・和式トイレを利用できるか
・1人で着替えができるか
・自分の名前の読み書きができるか

特に学校の通学路は、一緒に歩いて道順や危険な場所をチェックしておくといいとのこと。また、小学校では持ち物が増えることから、今のうちに「持ち物を確認しながらカバンに入れる」など、自分で持ち物をチェックする習慣を身に付けておくと、忘れ物しにくくなるという。

また「お母さんが近所のコンビニに行っている間だけ」など、少しずつ留守番の練習をしておくことも大切。携帯電話を持たせたい場合には、学校でのルールを確認し、どのようにして持たせるかも考えておいたほうがいいのだとか。「学校によっては和式トイレが残っているところもあります」。機会があれば、公共施設などで練習しておくのも手かもしれない。

大変だけど、子どもと一緒に成長できる「学童保育」の生活

「はじめての学童クラブ登録 in えどがわ」の会場の様子。パパ・ママ約50人が会場に集まり、体験談に耳を傾けた

また「えどがわ学童保育フォーラム」のメンバーからは、学童保育や小学校生活にまつわるさまざまな体験談が語られた。小学2年生と5年生の子どもを持つ女性は、「子どもが学童保育から脱走してしまったことがある」と自身の経験を吐露。友達の家に遊びに行っていたことが分かり、子どもは無事だったが、この時、なぜ自分が学童保育に預けて仕事をしているのか、その理由を子どもに言い聞かせ、ちゃんと通ってもらえるよう、促したという。

このように、大変なこともある一方、地域の人が助けてくれるケースもあったそう。「子どもがケガをして、1人で家に帰れなかった時、自分が迎えに行くまで、近所の人が預かってくれた」。思い切って周囲を頼ってみると、意外とあたたかくサポートしてくれる、とのことだ。

さらに親の中の共通の困りごととして、「宿題をいかにちゃんとやらせるか」がある。「宿題は、必ず学童保育でやるように、小学1~2年生の頃から教え込んでいます」と話したのは、小学3年生の子どもを育てる女性。学童保育でクタクタになるまで遊んでしまうと、帰宅してから宿題に取り掛かるのは難しく、対策が求められそうだ。

加えてアドバイスが多く挙がったのは、長期休みの対策。「実家に長期間預かってもらう」「サマーキャンプに通わせる」など、親の負担が少なく、子どもにも楽しく休暇を過ごしてもらう方法を伝授していた。休み中も学童保育へ預けることに、罪悪感を抱える親もいるかもしれないが、「家にいると子どもはダラダラしてしまいがち。学童保育の方が、規則正しく生活できるのでかえっていい」「毎日お弁当を作るのは大変だが、親子にとっていい思い出ができる」など、前向きな意見も寄せられた。

親の働き方について、メンバーの中には、小1の壁を経験し、転職を決めた人もいた。正社員からフリーランスへ転身したという女性は、時短勤務ができなくなり、時間のやりくりが難しくなったという。そんな中で女性は、「家事と育児の時間が確保できたので、この選択は良かったと思っている」とも語っている。

職場や家庭の状況に応じて、さまざまな選択や対応が求められる小学校生活。メンバーからは、「働くママは孤立しやすい。専業主婦のママも含め、親どうしのつながりを持っておくと情報交換もできるし、困った時に助け合える」との声もあった。困った時、いかに周囲の協力を得られるか。小1の壁を乗り越える、最大の秘訣なのかもしれない。