アイデムは2月8日、2017年3月卒業予定者の「就職活動」に関する調査結果を発表した。調査は1月15日~18日、2017年3月卒業予定で、民間企業への就職を希望している大学4年生・大学院2年生の男女710名を対象に、インターネットで行われた。
2017年1月15日時点での内定獲得率は、前年同月比1.2ptアップの93.7%に。また、内定獲得社数を聞くと、「1社」が36.8%、「2社」が28.1%、「3社以上」が35.0%となり、平均獲得社数は2.4社だった。
「内定獲得/就活終了段階」と回答した学生に、就職活動の印象を聞いた。その結果、活動開始時に想像していたよりも「楽だった」と回答した人が11.5%、「どちらかと言えば楽だった」が31.4%となり、これらを合わせた「楽だった派」の合計は42.9%となった。
一方、「大変だった」(27.2%)と「どちらかと言えば大変だった」(29.9%)を合わせた「大変だった派」は57.1%と、「楽だった派」を10pt以上も上回る結果となった。
また、「入社予定企業に対する満足度」を聞くと、81.4%の学生が「満足」(「満足」39.7%+「どちらかと言えば満足」41.7%)と回答した。入社予定企業の従業員規模別に見ると、「3,000人以上」の企業に入社予定の学生は、「満足」と回答した学生の割合が50.3%と高く、満足度も最も高かった。一方、従業員規模が小さくなるほど、「満足」と回答した学生の割合は低下し、「どちらとも言えない」の回答割合が増加していく傾向がうかがえた。
「社会人になることをどう感じているか」を問うと、「楽しみ」が20.7%、「どちらかと言えば楽しみ」が40.1%と、60.8%の学生が楽しみに感じていることがわかった。理由を聞くと、「新しい環境で刺激がありそうだから」(57.9%)が最多に。以降、「今までよりも大きな金額を稼げるから」(53.7%)、「自分の能力や可能性を伸ばせる・試せるから」(47.2%)、「人間関係が広がりそうだから」(44.7%)と続いた。
一方、「楽しみではない」が16.2%、「どちらかと言えば楽しみではない」が23.0%となった。理由をみると、「自分の自由な時間が減るから」(62.6%)、「精神的に大変そうだから」(61.2%)、「職場での人間関係が不安だから」(56.1%)、「早起きや体調管理などが大変そうだから」(53.2%)などが上位に並んだ。