厚生労働省は9月13日、2015年度の医療費(概算)の動向を発表した。
昨年から約1.5兆円の増加
同省の調査によると、国民がケガや病気の治療のために病院でかかった医療費は概算で41.5兆円(前年比1.5兆円増)で過去最高となり、13年連続で増加していることがわかった。
医療費の伸び率は3.8%増と2011年以来4年ぶりの3%台を記録。国民1人当たりの医療費の平均は32万7,000円で、75歳未満では22万円、75歳以上では94万8,000円となった。
医療費の内訳は、「入院」が16.4兆円(構成割合39.5%)、「入院外」が14.2兆円(同34.3%)、「調剤」が7.9兆円(同19.0%)、「歯科」が2.8兆円(同6.8%)となった。
厚生労働省は医療費の増加について「高齢化や医療技術の高度化に加えて、高額な医薬品の使用が増えたため」としている。