JR東日本と総合車両製作所が参画したタイ・バンコクの都市鉄道「パープルライン」が8月6日に開業を迎えた。「パープルライン」はバンコク北部バンスー地区と北西郊外のバンヤイ地区を結ぶ約23km(16駅)の鉄道路線で、「チャローン・ラチャタム線」が正式名称となる。
JR東日本グループの総合車両製作所が鉄道車両「sustina」21編成63両を供給し、JR東日本と丸紅、東芝の3社が共同で設立した新会社が鉄道車両や各種地上設備のメンテナンス業務を担当。バンコクの都市交通に日本製の鉄道車両が採用されたのも、日本の鉄道事業者を含めた企業連合が海外での鉄道メンテナンス事業に参画するのも今回が初めてのケースになるという。
JR東日本グループは開業にあたり、「日本国内と同様、高品質で故障の少ない鉄道車両および質の高いメンテナンスを提供することで、バンコクの皆様に安全・快適な交通サービスを提供し、バンコクの交通問題の緩和や地域の発展に貢献できるよう、一層の努力をしてまいります」とのコメントを発表している。