雑誌やまとめサイトのおしゃれ部屋特集を見るたび、「次に住むならこんな家がいい……」「お金さえあれば私ももっといい家具を買うのに……」とため息を漏らしてしまう人は多いはず。しかし実のところ、金銭的にも時間的にも負担を負うことなく、自宅をおしゃれに模様替えすることは可能だ。そのコツをハンドメイド作家のみのむし子さんに教えてもらった。
理想の部屋を作る4つのコツ
むし子さんはAmeba公式トップブロガーとして、オフィシャルブログにてセルフリノベーションのためのプチアイデアを発表し続けている。むし子さんのお住まいは、年季の入った1LDK賃貸でありながら、パリのアパルトメントをほうふつとさせるスタイリッシュな佇(たたず)まい。家具やインテリア雑貨のみならず、電源スイッチやちょっとした飾り棚までかわいくあしらわれているため、全体としての統一感にも目を見張るものがある。
そこでむし子さんに、理想の部屋作りのコツを尋ねたところ、「見栄えが悪いものは隠す」「かわいく飾る」「かわいく飾る場所を作る」「ないものは自分で作る」という4つのポイントを大切にしていることが判明。というわけで今回は、それらのポイントについて写真付きで紹介していきたい。
1.見栄えが悪いものは隠す
さて、早速ひとつ目のポイントから解説しよう。むし子さんは、著書『むし子のほぼ100円手作りパラダイス』(KADOKAWA)にて、部屋の電気のスイッチや壁掛けリモコンなど、さまざまなパーツを"隠す"アイデアを紹介しているが、その中から今回は、最も簡単にまねできる「トイレットペーパーストック」に注目してみた
用意するものは、リュック型巾着、バスケットタイプの小物入れ、スナップボタン(直径1cm/3個)、木綿糸のみ。全て100均でそろう材料だ。
まず、布巾着を縦13cm、横41cmのサイズにカットしたら、その布を縫いしろ1cmで折って並縫いをする。縫い終わったら、布をトイレットペーパーに巻き付け、重なるところにスナップボタンを縦に3カ所縫い付けて、バスケットをかぶせるだけ。この一工夫だけで、トイレの生活感が薄れ、こまめにトイレを掃除しようという意識も芽生えるはず。
2.かわいく飾る
次に紹介するのは「かわいく飾る」コツ。キッチン用品から文房具まで、味のあるものは"飾って見せる"のがむしこさん流。とりわけまねしたくなるアイデアグッズは、パスタメジャー(2個)に、91cm×直径9mm程度の丸棒を電動ドリルで取り付け、好みのガラス瓶を挿して作るフラワーベースだ。
3.かわいく飾る場所を作る
さて、「かわいく飾る」ものを作ったら、次に必要なのは「かわいく飾る場所」。今回は、フラワーベースと並べてセッティングしてもかわいい「黒板付きBOX」を紹介しよう。
用意するものは、木製インテリアドロアーボックスとピン・アンティークネイルのみ。木製インテリアドロアーボックスの引き出し前面をつや消しオフブラックのペンキで塗ったら、今度は外側をアルパートルのペンキで塗布する。
あとは、引き出しに電動ドリルまたはキリで穴を開け、アンティークネイルを金づちで打ち付け、前面にチョークで中身の絵や文字を描くだけ。ボックスは好きな数重ねて使うことができるので、いくつも並べた上にフラワーベースを飾っても良さそうだ。
4.ないものは自分で作る
そして最後に紹介するのは、「ないものは自分で作る」方法。今回紹介するのは、料理を楽しむためにもぜひ持っておきたい「スパイスラック」だ。
ディスプレイBOXを好みの色に塗り、ケースのフタのアクリル板部分にマスキングテープを貼る。そして、ボックス内側のフタ裏側両サイドにカットした布テープを木工用ボンドでとめ、裏側に三角づり金具をネジ留めして壁に設置すれば、あっという間に完成! ディスプレイ前面には、以下の写真のように木製スプーンなどを飾り付けてもいいだろう。
4つのアイデアについて、今回は簡単にできるものを中心に紹介したが、むし子さんの著書の中には手軽に作れる飾り棚などもある。最も短時間で作れるものからトライすることから始めて、慣れてきたら大掛かりなものを試してみるのも◎! いずれにしても、全て100均で販売されている品物を利用して作ることができるので、金銭的にも負担がかからず、うきうき気分でDIYを満喫することができるはず。
ユニークなアイデアについて他にも知りたい人には、むし子さんの著書『むし子のほぼ100円手作りパラダイス』もオススメ! |