JR東日本はこのほど、昨年度に東京駅で試行したスマートフォン向けアプリ「駅構内ナビ」の新たなバージョンを公開し、東京駅と新宿駅で実証実験を開始した。

「駅構内ナビ」画面イメージ。現在位置表示(左)と経路案内・ガイダンス

このアプリは、駅構内での現在位置や目的地までの経路などをスマートフォンの画面で表示するもの。前回はJR東京駅の1階と地下1階、改札内コンコースを案内範囲として試験公開され、2015年2月いっぱいで実証実験を終了していた。

今回は要望の多かった新宿駅にも対応するほか、日本語・英語の2カ国語対応にバージョンアップ。前回はiOS版のみだったが、今回はAndroid版もリリースされた。ビーコンやWi-Fiによる現在位置表示に加えて利用者の位置を共有する機能や、「Suica」コインロッカー空き情報をリアルタイムに提供する機能も実装した。

アプリは「App Store」または「Google Play」から無料でダウンロードできるほか、JR東日本アプリの「実験に参加する」または駅構内ナビ公式サイトからもダウンロード可能。実験期間は3月18日までの予定。JR東日本は今回の実験を通じ、利用者からの声を集めるとともに利用状況の調査やシステムの動作検証を行い、今後の実用化につなげる考え。