JR北海道・JR東日本は22日、春の期間(2016年3~6月)に運転される臨時列車の概要を発表した。東北・北海道新幹線「はやぶさ」をはじめ、函館~新函館北斗間のアクセス列車「はこだてライナー」、函館~札幌間の特急「北斗」も増発される。

東北・北海道新幹線「はやぶさ」はE5系・H5系で運転

北海道新幹線新青森~新函館北斗間は2016年3月26日に開業。定期列車として、東京・仙台~新函館北斗間「はやぶさ」11往復、盛岡・新青森~新函館北斗間「はやて」2往復を運転することが発表されている。これらの列車に加え、開業日から臨時「はやぶさ」の増発や東京~新青森間「はやぶさ」の新函館北斗駅までの延長運転なども実施。臨時「はやぶさ」に接続する臨時快速「はこだてライナー」も設定される。

東京~新青森間「はやぶさ」の延長運転は、下り「はやぶさ7号」(新函館北斗駅12時57分着)・「はやぶさ27号」(新函館北斗駅20時40分着)、上り「はやぶさ14号」(新函館北斗駅8時47分発)・「はやぶさ28号」(新函館北斗駅15時35分発)で行われ、運転日は3月26日から4月3日までの毎日と4月9~24日の週末、ゴールデンウィーク期間中の4月29日から5月8日までの毎日。各列車に接続する臨時「はこだてライナー」も運転される。

3月26・27日と4月29・30日、5月3・4日に臨時列車「はやぶさ47号」(東京駅6時56分発・新函館北斗駅11時13分着)・「はやぶさ60号」(新函館北斗駅14時14分発・東京駅18時32分発)も運転。これらの臨時列車が運転される日は、「はやぶさ7・27号」「はやぶさ14・28号」の延長運転と合わせ、新青森~新函館北斗間で計3往復の列車が増発されることになる。「はやぶさ47・60号」に接続する臨時「はこだてライナー」も運転される。

特急「北斗」も増発され、3月26日から4月3日までの毎日と4月29日から5月8日までの毎日、キハ283系5両編成の臨時特急「北斗84号」(札幌駅7時44分発・函館駅12時6分着)・「北斗91号」(函館駅12時45分発・札幌駅16時56分着)、「ノースレインボーエクスプレス」車両の臨時特急「北斗88号」(札幌駅9時53分発・函館駅14時0分着)・「北斗95号」(函館駅15時5分発・札幌駅19時34分着)を運転。北海道新幹線開業後とゴールデンウィーク期間中は、定期列車の特急「スーパー北斗」「北斗」12往復と合わせて最大14往復の運転となる。「北斗84・91号」は4月9~24日の土日にも運転される。

JR北海道の臨時列車は計532本、在来線の臨時列車は減少

北海道新幹線開業までに運転される臨時列車も発表された。上野~札幌間の臨時寝台特急「カシオペア」は3月に9日間(下りは上野発3月1・4・6・8・11・13・15・17・19日、上りは札幌発3月2・5・7・9・12・14・16・18・20日)運転され、3月19日の上野発、3月20日の札幌発の列車が最終運転となる。

寝台特急「カシオペア」(写真左)と特急「白鳥」(同右)。ともに北海道新幹線開業にともない運転取りやめとなる

3月19~21日の3連休に合わせ、臨時特急「白鳥77号」(新青森駅12時4分発・函館駅14時25分着)・「白鳥80号」(函館駅14時51分発・新青森駅17時11分着)も増発。新青森~函館間の特急「スーパー白鳥」「白鳥」の最終運転日は3月21日とされている。

JR北海道はその他、札幌~旭川間の臨時特急「旭山動物園号」を3月19~27日に運転。ゴールデンウィーク期間中と6月に釧路~塘路間の臨時「くしろ湿原ノロッコ号」が運転され、6月25~30日は2往復運転を予定している。6月には札幌~富良野間の臨時特急「フラノラベンダーエクスプレス」、旭川・美瑛~富良野間の臨時「富良野・美瑛ノロッコ号」も設定。同社が春の期間中に運転する臨時列車の本数は、新幹線123本・在来線409本の計532本で昨年より42本増えたが、在来線の臨時列車は昨年より81本減となった。