東京メトロはこのほど、南北線の3駅に可動ステップを設置すると発表した。12月19日に麻布十番駅で使用開始し、年明け以降に東大前駅・王子駅にも導入する。
可動ステップは、乗降時の踏み外しや転落防止のため、ホームと車両の隙間が多い箇所に設置している設備。電車が到着するとホームからステップが張り出し、その後にホームドアと電車のドアが開く。乗車が終わると、電車のドアとホームドアが閉まった後にステップが格納され、すべてのステップが格納されたことを確認した後に電車が出発するしくみとなっている。
麻布十番駅では先頭車両と2両目の3カ所、東大前駅では先頭車両の2カ所、王子駅では最後尾車両の2カ所に設置される。東大前駅は2016年2月下旬頃、王子駅は1月下旬頃から使用開始となる見込み。南北線の駅での可動ステップ導入はこれが初めてで、東京メトロ全線では合わせて22駅、計200カ所で使用されることになる。
東京メトロでは3月12日から銀座線上野駅1番線(渋谷方面行)でホームドアと可動ステップを使用開始することも決まっており、当面は銀座線・千代田線・日比谷線でホームドアと可動ステップの設置を進めるとしている。