南海電気鉄道は20日、特別仕様の特急ラピート「スター・ウォーズ / フォースの覚醒」号の報道内覧会を実施した。21日から難波~関西空港間の特急「ラピート」で営業運転を開始。運転期間は2016年5月8日までとされている。

報道公開された特急ラピート「スター・ウォーズ / フォースの覚醒」号。黒を基調とした外装デザインとなった

映画『スター・ウォーズ / フォースの覚醒』(12月18日公開)とタイアップした同列車は、50000系第5編成(車両番号は1号車から50705・50205・50605・50105・50005・50505。1~4号車がレギュラーシート、5・6号車がスーパーシート)を使用。過去に運行された特別仕様の「ラピート」と同様、車体前面に塗装、車体側面にラッピングを施し、黒を基調とした「スターフィールド」で覆った外装デザインとした。

作品に登場するキャラクターを各車両に配置したことも特徴。C-3PO、R2-D2、チューバッカといったおなじみのキャラクターも4号車にデザインされた。3号車にはストームトルーパー、2号車にはストームトルーパーの脱走兵フィンが並ぶ。車内も客室扉や通路にラッピングが施され、6号車のサービスカウンターにR2-D2のフィギュアが置かれた。

報道内覧会では、南海電気鉄道専務取締役営業本部長の金森哲朗氏が今回のタイアップのねらいなどを説明。「ひとつはお客さまに楽しんでもらうこと。往年のファンはもちろん、初めて『スター・ウォーズ』を観る人も、映画とともに『ラピート』にも乗って楽しんでほしいと思います。国内外問わず当社の知名度を上げ、『ラピート』の利用者増加、『なんばパークスシネマ』での鑑賞者増加につなげることも狙っています」と述べた。

報道内覧会では、南海電鉄職員がライトセーバーを持って撮影に応じる場面も

特急ラピート「スター・ウォーズ / フォースの覚醒」号の運転開始に合わせ、作品に登場するキャラクターなどをデザインした「スーパーシート用引換券2枚セット」「レギュラーシート用引換券2枚セット」も発売。今後、オリジナルグッズの発売も予定されているという。テレビCMの放映も始まっており、「15秒の短いCMですが、非常に良い出来に仕上がったと思います」と金森氏は話していた。

同列車の年内の運行ダイヤも公開されている。11月21日の初列車は難波駅11時35分発の特急「ラピートβ41号」とされ、この日は難波~関西空港間で6往復運転される。その後は11月25日と12月21・28日を除き、年末まで毎日運転される予定だが、やむをえない事情などで予告なく時間が変更される場合があるとのこと。