お歳暮は、日頃お世話になっている上司や取引先、親戚などに感謝の気持ちを伝える手段です。このお歳暮のルール、ご存じですか? 単に贈り物を用意するだけでは「マナーを欠いている」と受け取られかねません。正しい知識を身につけておきましょう。

関東・関西で贈る時期が異なる!?

お歳暮を贈る際、最も悩むのは贈る時期です。注意したいのは、関東と関西の違いです。

一般に、関東であれば12月初旬~31日くらいまで、関西であれば12月13日~12月31日までが正しい時期とされています。

贈るタイミングは、自分が住む地域ではなく、贈り先の住所で判断します。あらかじめ贈り先の地域が関東か関西かで分けておけば、スムーズに手続きできるでしょう。

ただし年末近くに贈ると、相手が忙しい時期に届いてしまうこともあります。そのため最近では12月初旬ごろから、年末にかからない12月20日ごろまでに先方に届くように贈るのが一般的になってきました。

うっかり時期を過ぎてしまった!

年末に近づくにつれ、忙しくなるのは世の常です。仕事や家事に追われ、お歳暮を贈る時期を過ぎてしまった……なんていうことも。そんな時は、表書きを変えて品物を贈るようにしましょう。

この場合の正しい表書きは以下を参考としてください。

お歳暮の時期を過ぎてしまった場合の表書き

【1】1月7日ごろまでに贈る場合

・親しい人・目上の人に贈る場合
→「御年賀」

【2】2月3日ごろまでに贈る場合

・親しい人に贈る場合
→「寒中御見舞」

・目上の人に贈る場合
→「寒中御伺」

先方が喪中の時は

お歳暮は、お祝いの品ではなく感謝の意を表すものです。自分や先方が喪中でも贈ることができます。

ただし、少し気がひける場合には、時期をずらして寒中御見舞として贈る、お祝いの印象が強い赤と白の水引をかけないなどの配慮をするといいでしょう。

【参考文献】
これ一冊で安心 マナーのすべてがわかる便利手帳 (ナツメ社) / 決定版 冠婚葬祭マナー大辞典 (学研パブリッシング) / そのままうつせる すべての仕事で使える文書大辞典 (永岡書店)

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