ヒップホップグループ・N.W.A.の知られざる真実を描く伝記映画『Straight Outta Compton』が、邦題『ストレイト・アウタ・コンプトン』として12月19日に全国公開されることがこのほど、明らかになった。

N.W.A.の伝記映画『ストレイト・アウタ・コンプトン』公開決定

全米興行収入3週連続1位を記録し、『ミッション:インポッシブル/ローグ・ネイション』のオープニング興行収入を抜き去り、さらには3連覇を阻止した本作。エミネム主演の大ヒット映画『8マイル』のアメリカでの累計興行収入もたった3週間で超え、音楽伝記映画としては歴代1位の興行収入を記録している。

N.W.A.は、1986年にアメリカ、カリフォルニア州コンプトンで結成されたたヒップホップ・グループで、メンバーはイージー・E、MCレン、DJイェラ、アイス・キューブ、ドクター・ドレー、アラビアン・プリンスで構成。アメリカで屈指の危険地帯とされるコンプトンで、彼らは暴力に走らずラップという表現で権力者たちに立ち向かう。

映画タイトルの元にもなったデビューアルバム『Straight Outta Compton』は、暴力的なリリックを含みながらも理不尽な社会への反骨精神を等身大で表現したことが若者を中心に大ヒット。黒人差別をする警察暴力への反対運動を加速させ、社会現象にまで発展した。ついにはロサンゼルス暴動の渦中に置かれ、N.W.A.は警察、そしてFBIからも目をつけられる"世界で最も危険なグループ"へと成りあがったのだ。本作では、N.W.A.結成から、成功への道のりと挫折、名声の代償、権力と偏見との戦い、裏切り、友との別れなど、知られざる真実を描く。

出演者は全員、完全オーディションで選ばれているが、アイス・キューブを実の息子オシェア・ジャクソン・Jrが熱演し、アメリカで高い評価を受けている。彼らのマネージメント役にはポール・ジアマッティ、そして監督をN.W.A.メンバーと親交のあった『交渉人』のF・ゲイリー・グレイが務め、製作にはメンバーだったドクター・ドレーとアイス・キューブが名を連ねる。

日本公開決定の解禁日となった本日9月25日は、ドクター・ドレーが本作からインスパイアされ制作し、全世界80以上の国と地域のiTunesで1位となった最新アルバム『コンプトン』の日本盤CDリリース日でもある。

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