ヘイズ・スペシャリスト・リクルートメント・ジャパンは15日、「職場における女性活躍推進」に関する意識調査結果を発表した。期間は、5月11日~24日。対象は、日本で働く男女1,000名。

女性は報酬以上にキャリアアップに不平等と感じている

勤務する企業で「同等の能力を持った社員に対して性別に関係なく平等な条件を与えられているかどうか」を項目ごとに調査した。「給与・報酬」を聞いたところ、全体では67%が「平等だ」と回答、グローバル平均64%と同レベルという結果となった。また男女比でみると、「平等だ」と回答したのは、男性が72%、女性が62%となった。また、資本別では、外資系従業員74%、日系従業員では63%となった。

「キャリアアップ・昇進の機会」について聞くと、全体では62%が「平等だ」と回答した。こちらもグローバル平均は61%で、ほぼ同等となった。男女比を見ると、男性が67%、女性が51%となり、給与・報酬以上に男女の認識に差があった。

過去5年の"職場のジェンダー・ダイバーシティ"、「改善された」は約3割 

「過去5年間の職場のジェンダー・ダイバーシティ改善実態」を聞いたところ、「改善された」と回答したのは全体の33%だった。「わからない」が51%、「改善されていない」が16%となり、7割は改善を認識していなかった。

また「今後5年への期待」について聞くと、「期待できる」と回答したのは43%だった。以降、「わからない」(39%)、「期待できない」(18%)と続いた。

さらに、職場の女性活躍推進に影響を与える具体策について質問した。

「職場のジェンダー・ダイバーシティに特に大きな影響を与えるものは何ですか?」

結果、最多は「フレックス勤務の導入」(56%)だった。次いで、「組織による方針の是正」(41%)、「女性管理職比率の拡大に向けたポジティブアクション」「社員教育による職場環境・文化の是正」(ともに34%)となった。